2024年3月15日に定期営業運転を終了したものの、16日のダイヤ改正から東日本旅客鉄道の特急『わかしお』の一部列車および平日の特急『さざなみ』1往復にE257系500番台の代走の扱いで充当されていた幕張車両センター所属の255系(都マリ)が同年6月29日をもって定期代走運用を終了しました。
▲2024年3月のダイヤ改正で定期営業運転を終了した255系だが、実際は特急『しおさい』から撤退したのみで特急『わかしお』・『さざなみ』には代走扱いながら実質は営業運転を続けていた形になっていた。7月以降は房総地区方面への繁忙期・最繁忙期の臨時特急列車で運用される予定だが、今後の動向に注目だ。
▲255系は都マリBe-05編成が廃車除籍処分となり、9両4編成(36両)の在籍となっている。7月以降もこの系列の廃車が発生するのだろうか。臨時特急列車向けにどのくらい残すのかが気になるところ。
▲6月30日からは『さざなみ』『わかしお』の全定期特急列車がE257系500番台の5両単独運用となり、255系は『新宿さざなみ』『新宿わかしお』を中心とした臨時特急での運用がメインに。このため京葉車両センターでの疎開留置を除き京葉線には基本的に入線しなくなる。
255系は1993年7月の就役から約31年間活躍し、東日本旅客鉄道の特急形車両で初のVVVFインバータ制御の車両となり、東芝製GTO素子が採用されました(現在は日立製作所製IGBT素子に更新済)。同系列は4号車にグリーン車(サロ255形)を組み込んでおり、すべて普通車のE257系500番台と異なり、時刻表では『グリーン車指定席』と表記されているすべての列車に使用されました(ただしE257系5000番台の場合がある)。平日ダイヤでの代走運用最終日となった6月28日には特急『さざなみ』1往復と特急『わかしお』の一部列車での運用が終了となり、前者は1003M列車に都マリBe-03編成、1006M列車に都マリBe-04編成が、後者は1053M列車・1059M列車・1065M列車(勝浦から5265M列車)・1062M列車・1068M列車に都マリBe-04編成、1021M列車に都マリBe-03編成が充当され、代走運用最終日の29日には都マリBe-04編成が1055M列車・1063M列車・1058M列車・1066M列車に充当されました。