2024年4月17日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-132編成(クハE217-2032以下4両)と都クラY-141編成(クハE217-2041以下4両)が新潟車両センター所属のEF64形1030号機に牽引され所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系付属編成の都クラY-132編成がEF64形1030号機に導かれて帰らぬ旅へ。この編成が最後尾となっている(写真2枚目は未更新車時代の姿)。
▲E217系付属編成の都クラY-141編成がEF64形1030号機に導かれて帰らぬ旅へ。下り方の先頭車(増1号車)は元トップナンバーのクハE216-2001で、前面帯下部のステップの形状がクハE217-2041と都クラY-132編成と異なっていたため、撮影会ではリバイバルカラーでの展示に何度か使用されていた。
▲量産先行車として前面帯下部のステップの形状が異なる都クラY-101編成。量産先行車の消滅が近づいている。
今回の配給輸送については夜間帯ではなく日中時間帯に運転されました。基本編成または付属編成2本の廃車の場合は長野総合車両センターへの配給輸送、付属編成単独のみの廃車の場合は東京総合車両センターへの自走回送(ドアステッカー類の撤去)で行われているようです。付属編成2本の廃車は久しぶりのこととなります。今回配給輸送された編成の都クラY-132編成は1998年度、都クラY-141編成は1999年度に製造されており、約25~26年間の活躍となりました。都クラY-141編成の下り方先頭車となっているクハE216-2001は新製当初はすでに廃車となっている都クラY-1編成の1号車として組み込まれていた和式トイレ付きの車両であり、基本編成の1号車に車椅子対応トイレ付きの車両を組み込むこととなったときに編成替えを行った際に都クラY-141編成の下り方先頭車がクハE216-2001となり、クハE217-2041とは先頭車の形状がやや異なっていました(都クラY-1編成も下り方先頭車のクハE216-2061と上り方先頭車のクハE217-1とは異なっていた)。識別点としてクハE217-2041は貫通扉がダミー仕様に対しクハE216-2001には設置されており、前面帯下部のステップ形状がクハE216-2001は貫通扉部分以外に分かれて設置されているタイプに対し、クハE217-2041はダミーの貫通扉部分にまで拡大しているなど、双方の先頭車でも仕様がやや異なるものとなっていました。