2024年3月下旬ころから、東日本旅客鉄道鶴見線向けのE131系1000番台を使用して南武線武蔵中原(JN-08)~東海道線国府津(JT-14)間で試運転を実施しています。23日と24日には東海道貨物線経由でしたが、30日からはなぜか東海道線(旅客線)経由となっています。
▲鶴見線内では扇町(JI-10)・海芝浦(JI-52)・大川(JI-61)寄りにあたる制御電動車のクモハE131-1008を先頭に東海道線藤沢(JT-08)を試運転表示で通過するE131系1000番台(写真は都ナハT8編成)。登場後の性能確認試運転と、3月23日・24日の試運転は東海道貨物線経由だが、30日以降は東海道線(旅客線)経由に変更され、時々続いているようである。
E131系1000番台は鶴見線で使用されていた205系1100番台を置き換えることと、ワンマン運転を導入することを目的に登場した電車であり、通常では鶴見線弁天橋(JI-04)に近接する鶴見線オフィスに常駐するのが普通です。所属先は旧中原電車区、現在の鎌倉車両センター中原支所(都ナハ)で、南武線(支線含む)と鶴見線のすべての電車が所属します。今回の試運転は乗務員訓練が主な目的と思われますが、この鎌倉車両センター中原支所には車輪削正設備がないため、その際には国府津車両センター(都コツ)に自走回送して行っています。このことから、E131系1000番台も車輪削正の時は国府津車両センターへの自走回送が必要になることから、国府津車両センター最寄り駅の国府津まで試運転を行いますが、東海道貨物線を経由するパターンと旅客線を経由するパターンで実施されており、3月の最後と4月は旅客線経由でのパターンで試運転を行っています(私が目撃したときには185系200番台の臨時特急の2本前でした)。おもに都ナハT6編成と都ナハT8編成が試運転に使用されていて、このうち都ナハT8編成は線路モニタリング装置搭載編成(車番に80を追加した車両)となります。今後車輪削正でE131系1000番台が東海道線(貨物線含む)を走行することがあるかもしれませんので、それに備えた訓練である可能性もあります。茅ケ崎(JT-10)では相模線のE131系500番台がいますので、E131系500番台と1000番台が顔を合わせることもあるようです。