2024年4月2日

【懐かしの2色が見られる】相模鉄道10000系にリバイバルカラーを含むラッピング車両を2種類運転へ

2024年4月2日、相模鉄道が10000系8両固定編成1本と10両固定編成1本に登場当初の塗装をイメージした『懐かしの若草版』と8000系・9000系から継承して赤帯で登場していたらというイメージを持った『往年の赤帯版』のラッピングを双方の先頭車に施し運転することを発表しました。
▲登場当初から2代目塗装変更までの塗装をイメージした『懐かしの若草版』のラッピングを施される8両固定編成の10000系10705F。同系列では前照灯移設・制御装置・種別行先案内表示器・列車番号表示器の更新が進められ、登場当時の姿を維持する編成は半数の4編成のみとなっている(8両固定編成の10705F10706F10707F、10両固定編成の10708F)。
▲登場当時の塗装ではなく8000系・9000系を継承する赤帯で登場していたらのイメージの『往年の赤帯版』のラッピングを施される10000系10708F。同編成は2013年・2014年・2015年に『ウルトラヒーロー号』として赤色になっていたことがある。10000系のラッピングは2015年以来で約9年ぶりとなる。
▲制御装置更新工事を受けた編成は前照灯移設・制御装置・種別行先案内表示器・列車番号表示器の更新が実施された。10701F10704Fでは外観が3代目塗装へのデザインに変更されたほか、内装(座席モケット・車番ステッカー)が更新されている。10702F10703Fはコロナ禍での半導体不足の関係からか塗装変更や内装更新は省略されている。

10000系では制御装置更新と、前照灯移設・種別行先案内表示器と列車番号表示器の更新が同時に進められており、登場当時の姿を残すのは半数の4編成となっています。登場当時の姿を維持している10705F(8両固定編成)と10708F(10両固定編成)を用いて、10705Fには登場当時のカラーリングをイメージしたラッピング、10708Fには8000系や9000系の登場時を継承する赤帯で登場した場合を想定したラッピングを施して運転される予定です。運転区間は相鉄本線といずみ野線のみで、新横浜線での運転はありません。ちなみに8両固定編成は5運用(平日は11運用~15運用に限定)、10両固定編成は19運用(50運用~59運用・61運用~69運用)で運用されるので、運転時刻は公表される可能性があります。

両ラッピング電車の運転期間は5月中旬から11月頃までの約6ヶ月間となります。初代塗装をイメージした編成は懐かしさがあります。クハ10705には登場当時の“SOTETSU”ロゴマークが復刻されることとなっていますので、令和に初代塗装が復活するのは8000系8713F以来のことです。また赤帯となる編成は『ウルトラヒーロー号』に3回も起用された編成ということもあり、こちらも懐かしいですね。8000系の初代塗装の赤帯よりやや違和感がありますが、かつての『ウルトラヒーロー号』を思わせる塗装となっていますので、ウルトラマンの装飾が思い浮かぶかもしれません。ただし側面部は乗務員室寄りから2番目のドアまでの装飾のみとなり、中間車は従来通りの2代目塗装のままとなりますので、ご注意ください。