2018年4月27日

小田急電鉄が2018年度事業計画を発表

2018年4月27日、小田急電鉄が2018年度事業計画を発表しました。投資額は約336億円です。今回は【車両面】と【設備面】に分けていきます。

【車両面】
▲2018年3月17日のダイヤ改正から営業運転を開始したロマンスカー『GSE』70000形(70051F)。今年度では2編成目の70052Fが日本車両製造豊川製作所で製造され、最古参のロマンスカー『LSE』7000形7004Fを置き換える。置き換えられる7004Fは今年度で引退となる。
▲昨年度ではリニューアル更新工事が行われなかったロマンスカー『EXE』30000形。今年度では約2年ぶりに1編成が『EXEα』へのリニューアル対象となり、大野総合車両所で重要部検査のみを受けた30053F+30253Fが該当するものと思われる。
▲1000形は4両1編成と10両1編成の14両がリニューアルされる。現在は大野総合車両所に1067Fが入場中であるため、4両編成のリニューアルは1067Fでほぼ確実か。10両固定編成では1092F・1093F・1094Fのいずれかが該当するだろう。

▲昨年度に続き、今年度も3000形の中間車が増備され、今回は4両が川崎重工業兵庫工場にて製造される。中間車は既存の8両編成の1号車と2号車の間に組み込まれ、2編成が新たに10両固定編成となる。昨年度は3665Fから改造された3081Fのサハ3381+デハ3431が製造された。

車両面ではロマンスカー『LSE』7000形7004Fを置き換えるため、『GSE』70000形の2編成目となる70052F(7両)が製造されます。また2016年度以来となる『EXE』30000形のリニューアル更新工事(『EXEα』化)が日本車両製造豊川製作所で施工される予定であり、1編成が該当となります。私の予想では番号順にいくと30053F+30253Fになるのではないかと思われます。4月には『EXE』の姿で最後の全般検査と思われる30057F+30257Fが平日N45N65運用から営業運転に復帰しており、次のリニューアル候補と予想する30053F+30253Fの動向が注目されています。1000形のリニューアルでは4両1編成と10両1編成が該当と発表され、4両編成は現在大野総合車両所に入場中の1067Fになるものと思われます。10両固定編成では1092F・1093F・1094Fのいずれかが該当になるものと思われ、昨年度にリニューアルされた1091F以外の1000形10両固定編成の動きが注目されます。また3000形の中間車が4両増備され、既存の8両編成に組み込まれて2編成が新たに10両固定編成となります。個人的な予想ですが、日本車両製造豊川製作所製造の7次車8両固定編成である3664Fと、その前の番号である6次車の3663Fが該当するものとみています。3664Fは種別行先案内表示器がフルカラーLED式なので予想がつきそうですが、もう1編成がどうなるかですね。同形式の8両固定編成でフルカラーLED式なのは2018年4月27日時点で3664Fのみとなっているため、3664F以外の編成が改造種車となった場合、3色LEDの車両(8両)とフルカラーLEDの車両(2両)が混ざることになります(既存の8両編成がフルカラーLEDに改造されれば別ですが・・・)。いずれにしても3664Fと3000形8両固定編成の動きは気になりますね。いまだ屋根焼損から運用に復帰していない3651Fの件も気になりますが・・・。

【設備面】

▲ホーム延伸工事と島式ホームへの変更が予定されている代々木八幡(OH04)。ホーム延伸はホーム有効長が6両分のみの開成(OH42)でも行われ、同駅では新松田(OH41)寄りに4両分延伸され、優等種別の快速急行や急行が停車できるようになる。

▲現在は新宿(OH01)のみに設置されているホームドア。今年度は下北沢(OH07)の地下1階(3番ホーム・4番ホーム:現在はホーム安全柵が設置されている)と島式ホームに変更される代々木八幡に設置される。一時期は愛甲石田(OH35)でも昇降式タイプのものの試験が行われていたが、その結果がどう反映されるのか気になるところだが・・・。

設備面では各駅停車の10両編成化(現在は6両編成・8両編成、千代田線直通のみ10両編成)が予定されていることから、代々木八幡のホーム延伸および島式ホーム化、開成のホーム延伸工事の施工、下北沢の駅舎構築工事、鶴巻温泉(OH37)および片瀬江ノ島(OE16)の駅舎工事(後者はトイレリニューアルとホーム上屋根の改修工事)、新松田(OH41)のトイレリニューアル工事、本厚木(OH34)の下りホームの下り方向のエスカレータ増設(下り向きのもの、上り向きはすでに設置済み)などが行われます。本厚木のエスカレータは上りホームで上下方向の使用を開始しています。下り方面の階段でもエスカレータ設置工事が行われそうですね。

車両面では新製車両が3000形中間車(サハ3300+デハ3400)の4両とロマンスカー『GSE』70000形70052Fの7両の11両のみですが、リニューアルは1000形の14両とロマンスカー『EXE』30000形の10両の24両です。入場中の1067F以外の1000形(特に1092F・1093F・1094F)とロマンスカー『LSE』7000形7004Fの動きが注目されます。