2018年4月3日

東日本旅客鉄道中央線E233系0番台のグリーン車サービス開始時期とトイレ設置を発表

2018年4月3日、東日本旅客鉄道がE233系0番台(八トタ)に組み込むグリーン車サービスの開始時期を2023年度末(2024年3月)とし、編成中の普通車1両に洋式便所を設置すると発表しました。
▲編成中に新たにグリーン車2両(サロE232形0番台とサロE233形0番台)が組み込まれるE233系0番台。ただし青梅線・五日市線専用の青編成には連結されない。なお10両編成を組む10両固定編成のT編成と10両分割編成のH編成をすべて合わせると59編成だが(2018年3月現在)、新造のグリーン車は58編成分となっているので、実際にはT編成とH編成の合算よりも1編成分少ない
▲E233系0番台の編成中に組み込まれるグリーン車(写真は3000番台)。0番台の現在の3号車のモハE232形0番台と4号車(グリーン車組み込み後は6号車)のモハE233形200番台のあいだに2両が組み込まれる。写真の3000番台のグリーン車では片開きドアであるが、0番台のグリーン車では平屋席部分の窓のレイアウトを変更したうえで、両開きドアに変更される。

E233系0番台のグリーン車の運用範囲は中央線東京(JC-01)~大月間と青梅線立川(JC-19)~青梅(JC-62)間で、2023年度末(2024年3月)のサービス開始を予定しています。同系列0番台に組み込まれるグリーン車は3000番台がベースとなりますが、運用範囲が広く折り返しの時間に余裕がある3000番台とは異なり、0番台では中央線の運転本数が多く日中時間帯でも頻繁に運転されることや東京での短時間での折り返しに対応すること、グリーン車サービス範囲内の各駅での乗降をスムーズにするために、グリーン車の旅客用扉は810mmの片引きドアから1,300mm両開きドアに変更されます(このため平屋席部分の窓のレイアウトも変更される)。またグリーン車内の洋式便所の位置は3000番台では5号車のサロE233形3000番台ですが、0番台では4号車(予想はサロE233形0番台)に変更されます。またグリーン車の組み込みに先立って、現在の4号車(グリーン車組み込み後は6号車)のモハE233形200番台に車椅子対応の大形洋式便所を設置することも発表されました。これはE233系3000番台(横コツ・宮ヤマ)の先頭車に設置されているものと同じものであり、車端部の座席(3人掛け)を2つ撤去して、大形洋式便所を設置し、通路となる部分は車椅子兼ベビーカースペースに改造されるものと思われます。便所を設置する際には床下機器に汚物処理機能タンクを搭載する必要があるため、その車両の改番も実施されるのかが注目されます(ちなみに3000番台では6号車の便所付き車両を新区分番台の3800番台とし、電動車の連結位置も変更した)。

つまりグリーン車組み込み前に4号車(グリーン車組み込み後は6号車)に車椅子対応の大形洋式便所を設置する工事が今年度(2018年度)から2023年度にかけて施工され、2019年度末(2020年3月)以降から便所の設置が完了した編成の便所利用が可能となります。それと並行してグリーン車の組み込みを実施したうえで2023年度末のサービス開始を目標にするものとみられます。グリーン車については総合車両製作所横浜事業所で2両58編成分(116両)が製造されるものと予想されます。