2018年3月17日にダイヤ改正を行った小田急電鉄ですが、通勤形電車の1000形のうち、6両編成のワイドドア車(1751F~1756F)で女性専用車ステッカーが撤去されている編成がいるようです。
▲小田急電鉄に女性専用車が初めて導入された2005年5月から現在に至るまで約13年にわたり1000形ワイドドア車にも女性専用車ステッカーが貼り付けられていた。女性専用車導入時点では5000・5200形が主力車両(2代目4000形は登場前)の時代であり、1000形ワイドドア車でも当時の5000形4両編成や8000形未更新4両編成と連結し10両編成の運用に入ることがあったため、女性専用車ステッカーを貼り付けしていたのである。
▲10両固定編成および6両固定編成の全編成の1号車に掲出されている女性専用車ステッカー(写真は8000形のもの)。現在ではダイヤ改正で『通勤急行』『通勤準急』などにも適用されているため、1000形ワイドドア車を除く全編成で貼り換えられていたものと思われる。
▲女性専用車ステッカー撤去後の1000形1754F。海老名検車区に留置されている。
これは2018年3月のダイヤ改正を機に女性専用車の設定が通勤急行(うち1本は8両編成での運転であるため適用されない)や通勤準急にも適用されるため、6両固定編成および10両固定編成の女性専用車ステッカーを貼りかえる際に1000形ワイドドア車については新宿(OH01)に2011年7月から2012年にかけて設置されたホームドアに対応しないため、10両編成の運用から同形式ワイドドア車は撤退し、それ以降は専ら6両編成の単独運用(A運用)に使用されているため、2018年3月のダイヤ改正で10両編成の運用自体は増えたものの(地上車両のみでは平日・土曜休日ともにE11~E41・E61~E66の37運用で改正前より4運用増えている、4000形ではC11~C23の13運用で改正前より1運用増えている)、10両編成の運用にワイドドア車を投入する必要がなくなったことにより女性専用車ステッカーの貼り替え時期にあたる2018年3月のダイヤ改正を機に1000形ワイドドア車については女性専用車ステッカーを貼り替えず撤去したものと思われます。現在のところでは1754F・1755F・1756Fの撤去が確認されていますので、1751F・1752F・1753Fでも撤去されたものと思われます。なお6号車のクハ1700形の電気連結器は現時点で残されていますが、これものちに撤去されてしまうのでしょうか。1000形ワイドドア車の運用は女性専用車ステッカーの撤去で運用が6両編成のA運用のみに固定となりましたが(実際はホームドア設置前後から)、まれに新宿に乗り入れる運用があるので、注目したいところですね。