2025年6月14日

【2000系6両と共通?】西武鉄道8000系8103Fが拝島線内シャトルの定期営業運転に充当される

2025年6月14日、西武鉄道国分寺線を中心に運用されている玉川上水車両基地所属の8000系8103F(元小田急電鉄8000形8261F)が拝島線で初めて定期営業運転に充当されました。なお2000系6両固定編成と共通であるからか、基本的には小平(SS-19)~玉川上水(SS-33)間の往復となっています。
▲主に活躍する国分寺線ではなく、拝島線小平~玉川上水間で営業運転に投入された8000系8103F。新宿線系統の種別行先が収められているため、国分寺線内に限らず、拝島線内でも営業運転は不可能ではない。国分寺線が中心の同系列が拝島線内で営業運転する姿は新鮮だ。
▲種車時代にも6両固定編成単独での営業運転経験がある。もちろん譲渡前の最後の定期営業運転も単独であった。

8000系8103Fでは玉川上水車両基地の出入庫を基本として国分寺線国分寺(SK-01)~東村山(SS-21,SK-05)間を往復する形で営業運転に入るのが通常ですが(新宿線東村山の連続立体交差事業の進捗で新宿線東村山~本川越(SS-29)間と国分寺線の直通運転が取りやめとなった事情もある)、今回は珍しく玉川上水車両基地を出庫した後、国分寺線方面には回送されずまさかの拝島線小平~玉川上水間のシャトル運用に充当されており、同区間に定期営業運転で初めて走行したことになります(団体専用列車では玉川上水車両基地での撮影会の関係で走行している)。小平では団体専用列車でも入線した、新宿線の上下線の線路に挟まれた引上線に入りました。国分寺線内では玉川上水車両基地を出庫しての送り込み回送や入庫回送などの都合からクハ8103が下り方、クハ8003が上り方を向くのが通常ですが、拝島線内での営業運転ということで、新宿線内基準と同様のクハ8103が上り方、クハ8003が下り方という所定の向きとなりました(つまり本来の国分寺線内基準とは逆になります)。玉川上水車両基地の出入庫が基本になっていますので、営業運転で拝島線内と国分寺線内で編成の向きが違うというのも面白いです。

種車の小田急電鉄8000形でいうと、西武鉄道拝島線の方が距離は短いですが、感覚としては江ノ島線相模大野(OH28)~藤沢(OE13)を各駅停車でずっと往復しているようなイメージです(末端区間では6両固定編成2編成のシャトル運用がある)。種車の小田急電鉄時代に江ノ島線が藤沢で系統分離されたときにも単独運用の経験があります。拝島線小平~玉川上水間での営業運転は江ノ島線の相模大野~藤沢間の往復に類似しているのかも…?