2025年6月10日

【実現できるの?】西武鉄道と東日本旅客鉄道が初の直通運転を2028年度を目途に開始か…?

2025年6月9日、西武鉄道と東日本旅客鉄道が2028年度を目途に、前者は池袋線、後者は武蔵野線と直通運転を行う方向であることが検討されていると報じられました。東日本旅客鉄道武蔵野線新秋津(JM-31)と西武鉄道池袋線秋津(SI-16)は乗り換えが可能ですが、改札外連絡で両駅間は徒歩5分ほどかかります(秋津は下りホーム側の南口に連絡)
▲池袋線の主力車両は30000系、40000系、6000系(地下鉄乗り入れ対応編成を含む)となっている。東日本旅客鉄道武蔵野線は基本的に全定期列車が8両での運転であるため、乗り入れは8両固定編成または8両に組成できる編成に限定される可能性が高い。
▲武蔵野線の主力車両はE231系0番台(写真は都ケヨMU16編成都ケヨMU22編成)であるが試作車900番台(都ケヨMU1編成)や209系500番台(写真は都ケヨM75編成)も運用されている。線路自体は新秋津付近で西武鉄道池袋線と繋がっており、新型車両の納車や他社車両の譲渡などに使用される。直通運転が実現する際にはその線路を使う可能性があるだろうか。
▲西武鉄道に譲渡され8000系8103Fとなった元小田急電鉄8000形8261Fが改造前に連絡線を新101系263Fの牽引で走行している。

西武鉄道池袋線と東日本旅客鉄道武蔵野線は車両譲渡を含めた甲種輸送で使用する連絡線で繋がっており、所沢(SI-17,SS-22)と新秋津を結ぶ形となっています。東日本旅客鉄道武蔵野線の全定期列車は8両編成で運転されているため、直通運転は8両のみ(10両は物理的に不可)に限定されるものと思われます。直通運転が仮に実現した場合、西武鉄道池袋線所沢以遠から武蔵野線経由で京葉線方面にダイレクトにアクセスできるようになるため、東京ディズニーリゾート方面へのアクセス向上にもつながります(現行は乗り継ぎが必須)。なお乗り入れ区間はどこまでになるのかは予想を避けておきますが、東京都と千葉県を埼玉県経由で結ぶことから運転距離は長くなるうえ、折り返しができるのは非常時を含め南越谷(JM-22)、吉川美南(JM-19)、西船橋(JM-10)程度しかありませんので、これらの諸問題をどうやって解決し直通運転を実現しようとしているのでしょうか。今後の進展に注目しましょう。