2025年6月28日、東海旅客鉄道と西日本旅客鉄道が同年8月1日から7日までと、18日から31日まで一部の『ひかり』の3号車自由席にエアコンの設定温度が高めに設定される『弱冷房車』を試験導入することを発表しました。現行では4両編成以上の在来線に導入されている路線が多いですが、新幹線での弱冷房車の設定は1両もなく、両社で初の試みとなります。.JPG)
▲東海道新幹線・山陽新幹線の主力車両はN700系(写真は1000番台のN700A)やN700S系だ。写真右手前の博多方が1号車で、そこから数えて3両目が3号車となっている。『のぞみ』は指定席、『ひかり』『こだま』は自由席での運用となる(イメージは幹トウG25編成)。.JPG)
.JPG)
▲小田原を高速通過するN700系1000番台幹トウG13編成とN700系3000番台幹ハカF3編成。弱冷房車設定の対象となる『ひかり』は下り6本、上り4本(東京~岡山間の3往復、名古屋発の下り2本、新大阪~博多間の1往復)となる。
東海道新幹線・山陽新幹線に弱冷房車が試験的に設定されるのは初めてのこととなります。在来線では4両以上を組む車両編成に少なくとも1両以上は導入されていますが、新幹線では導入例がありませんでした。冷房が苦手な方もいらっしゃいますので、この試験導入の取り組みには私個人的には賛成だと思います。試験期間から推察して8月の最繁忙期期間(お盆)を挟む8日から17日までは弱冷房車が試験導入されませんのでご注意願います。弱冷房車の試験対象となるのは、一部『ひかり』の博多方から3両目の3号車(『のぞみ』では指定席、それ以外は自由席となる車両)で、東京~岡山間の3往復、名古屋発の下り2本(広島行き、博多行きが1本ずつ)、新大阪~博多間の1往復となります。なお『ひかり』の自由席は1号車から5号車までとなっていますので、弱冷房車となる3号車は自由席となります。そのために普通乗車券と東海道新幹線・山陽新幹線の新幹線自由席特急券を持っていれば、弱冷房車試験導入の車両に乗ることができますが、車内検礼がある場合がありますので気をつけてください。
弱冷房車試験適用列車
【東京~岡山間】
507A列車(岡1402←東1003)・ 509A列車(岡1502←東1103)・ 509A列車(岡1602←東1203)
518A列車(岡1636→東2042)・ 520A列車(岡1736→東2136)・ 522A列車(岡1836→東2227)
【名古屋発】
531A列車(博1011←名0636)・ 535A列車(広1033←名0737)
【新大阪~博多間】
591A列車(博0919←阪0606)・ 592A列車(博2052→阪2332)