2025年2月10日から28日までの平日限定で、東日本旅客鉄道E257系2000番台(都オオ)を使用した臨時列車となる特急『踊り子53号』(9053M列車・下1042←東0752)が運転されています。この列車では途中の通過運転区間が特殊なものとなっています。%20at%20Chigasaki%20JT-10).JPG)
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▲平日の臨時列車の『踊り子』にE257系5000番台(写真は都オオOM-92編成・都オオOM-93編成)を使用する列車もあり、基本的には8057M列車(下1212←東0930)と8064M列車(下1601→東1849)が該当し、いずれも横浜(JT-05)と熱海(JT-21)の間は途中無停車だ。
基本的に『踊り子』(臨時列車および『サフィール踊り子』を除く)の停車駅は基本的に統一されており、東京(JT-01)発着列車では東京・品川(JT-03)・横浜・大船(JT-07)・小田原(JT-16)・湯河原(JT-20)・熱海・伊東(JT-26)・伊豆高原(IZ-06)・伊豆熱川(IZ-09)・伊豆稲取(IZ-11)・河津(IZ-13)・伊豆急下田(IZ-16)に停車するのですが、平日臨時の9053M列車は大船が通過となっているほか、8057M列車と8064M列車は横浜~熱海間が途中無停車となっています。このうち、定期『踊り子』の停車駅から大船を除外した9053M列車では茅ケ崎(JT-10)付近から東海道貨物線に転線して小田原付近まで走行し、そのあと小田原の3番線に転線して停車する経路となっており、茅ケ崎→小田原だけは旅客線ではなく貨物線を走行する列車で密かに注目を集めているようです。
これは平塚(JT-11)3番線・4番線がともに列車で塞がれるための措置です。まず9053M列車の約5分前に横浜を発車した1529E列車がおり、同列車は大船で待避を行わずに先行、横浜を1529E列車と同じ時刻で発車した2837Y列車が大船で9053M列車の待避を行っており、大船で1529E列車を追い抜かないダイヤとなっているためです。大船を出ると平塚まで待避ができないので、1529E列車はそのまま平塚に先着します(同駅4番線到着)。このとき3番線には同駅始発の3084M列車(平0845→東0938)が停車しており(平塚8時45分発)、下り線に繋がる3番線・4番線をすべて塞いでしまいます。しかし小田原の発車時刻表を確認すると9053M列車は同駅8時58分着、59分発で、1529E列車は同駅9時07分着、08分発となっており、どこかで列車の追い抜きを行わないと9053M列車が小田原に先着できません。平塚の次の待避可能駅となる国府津では1529E列車の待避が設定されていないため、9053M列車は茅ケ崎付近からあえて東海道貨物線に転線することで、平塚付近で1529E列車が時間調整で約3分間停車している前後に追い抜くようになっており、旅客線側の1529E列車・3084M列車に支障しないよう貨物線転線のダイヤが組まれているようです。このためE257系2000番台が『踊り子』として東海道貨物線を走行するシーンが展開されています。新宿(JS-20)発の下り特急『湘南』では茅ケ崎を発車したところまで東海道貨物線を走行しますが、平塚に停車する関係から旅客線に転線しますので、臨時列車ではありますが茅ケ崎以西の貨物線を特急『踊り子』が走行するのは珍しい光景となっています。
28日までの平日限定ではありますが、一部区間で東海道貨物線を走行する『踊り子』、なかなか面白いと思います。