2025年2月14日、小田急電鉄では同年3月15日にダイヤ改正を実施しますが、今回の改正におけるロマンスカーの全時刻表が公表され、これと同時にロマンスカー“GSE”70000形(70051F・70052F)の同日以降の運用が公表されました。今回の改正で『ホームウェイ』の増発のほか、小田原線伊勢原(OH36)・秦野(OH39)に停車する列車が増えます。.JPG)
▲ロマンスカー“EXE”30000形は30055F+30255F・30057F+30257Fが活躍中だが新型のロマンスカーに置き換えられる見込み。このハーモニックパールブロンズの2編成は確実に狙っておきたい。なお“EXEα”は今後も引き続き運用されるが、2016年度リニューアルの30051F+30251Fだけはコンセントが設置されていない。%20and%2060251F(Bay%20Resort).JPG)
▲東京地下鉄千代田線に直通する『メトロはこね』から東海旅客鉄道御殿場線に直通する『ふじさん』まで、愛称の名の通りにマルチに活躍するロマンスカー“MSE”60000形。こちらもコンセントは設置されていないので注意だ。土曜休日は引き続き予備運用なしとなってしまうのだろうか。.JPG)
▲のロマンスカー“GSE”70000形70051F・70052Fは運用が公表されていることから引き続き2編成2運用体制になりそう。土曜休日に固定運用の設定があり、(仮)土曜休日N31運用になる可能性が。平日は1運用が再び喜多見検車区一旦入庫となる可能性が。
2025年3月15日実施のダイヤ改正では列車番号の百の位が2(すなわち02**レ)の列車が消滅しており、停車駅が特殊なパターン(小田原線内途中無停車の『スーパーはこね』を含む)は列車番号の百の位が7(すなわち07**レ)の列車に統一されているようです。このため基本的に列車番号は百の位が0(町田(OH27)・海老名(OH32)・伊勢原停車)、百の位が1(町田・本厚木(OH34)・秦野停車)、百の位が3(新百合ヶ丘(OH23)・相模大野(OH28)・本厚木・秦野停車)、百の位が4(『メトロモーニングウェイ』、『メトロはこね』、『ふじさん』)、百の位が5(『えのしま』『メトロえのしま』など江ノ島線が絡む列車)、百の位が6(『ホームウェイ』『メトロホームウェイ』)、百の位が7(停車駅が特殊なパターン)、百の位が9(『モーニングウェイ』)に整理されており、臨時特急列車は通常時使用されることがない百の位が8(ダイヤ改正前の土曜休日の『さがみ』1往復の箱根湯本(OH51)延長運転時に適用されていたが、『はこね』とはならず)となっています。使用車種(車型)は“E”が“EXE”・“EXEα”30000形、“M”が“MSE”60000形、“G”(固定運用・新土曜休日N31運用の可能性)が“GSE”70000形となっており、『展』とある列車は基本的には展望席を備える“GSE”70000形の充当となっています。黒い三角(▲)は日によって車種が変わる場合があります。三角のマークのある列車の車型については当該日程の約1ヶ月前から“e-Romancecar”の空席照会で確認できます。
では今回判明した分を簡単にご紹介します。
- 『モーニングウェイ』『ホームウェイ』の列車番号整理により百の位の6と9の混在から前者は9に、後者は6に統一し、前者は本厚木以西始発の列車が1桁号数~に変更
- 列車番号の百の位が2の列車が消滅、特殊停車駅のパターンは百の位が7に整理
- 伊勢原停車列車は50号~・60号~限定の『はこね』『さがみ』から大幅に変更
- 海老名・本厚木以西におけるロマンスカー停車駅すべてに停車する列車が誕生
- 『スーパーはこね』は土曜休日下り2本のみを維持(車種も改正前と変わらず)
- 『はこね』『えのしま』併結列車の号数が21号~から31号~に変更
- 『メトロえのしま』併結列車を含む『メトロはこね』の停車駅に伊勢原が追加
- 停車駅が町田と本厚木のパターンの列車の停車駅に秦野が追加
今回のダイヤ改正で平日の22時台のホームウェイが3本(現行の0921レ(平日N74運用)・0923レ(平日N32運用)から新0621レ・新0623レ・新0625レ)となり、車両数・座席数の少なさ(現行の0921レは“MSE”60000形の6両固定編成、0923レは“GSE”70000形の充当)から満席率の高かった22時台を“EXE”・“EXEα”30000形10両で補填しているほか、伊勢原・秦野停車の列車数増加で両駅での通過待避から両駅での急行・快速急行との接続待避が大幅に増えそうです。ロマンスカー通過駅からの利便性も考慮されていますね。
また今回の改正で新たに『メトロはこね』の停車駅に伊勢原が追加されて『メトロはこね』全列車停車駅となります。同駅に『メトロはこね』が臨時で停車する機会はありましたが、定期的に停車するのは初めてとなりますね。なお相模大野で分割併合となる場合の『メトロはこね』も含まれますので、東京地下鉄千代田線内の特急停車駅と大山ケーブル(大山阿夫利神社)最寄り駅の伊勢原を結ぶロマンスカーの乗車が可能となります。伊勢原到着後は神奈川中央交通西伊勢原営業所のバス(伊10系統・伊11系統)に乗り継ぐことができ、特に土曜休日の新0491レ(伊勢原10時00分発)では伊11系統の大山ケーブルバス停に直行するバス(現行では北口3番バス乗り場から10時18分発)に乗り継げます。つまり『メトロはこね』の伊勢原停車により、千代田線内の特急停車駅から伊勢原市の大山(阿夫利神社)へのアクセスがより便利になります。なお伊勢原~千代田線内特急停車駅間の特急料金は事前購入で大人860円(小人430円)となります。
また伊勢原・秦野停車列車が増えたことで、海老名・本厚木以西の特急停車駅すべてに停車する列車が誕生しています。列車番号の百の位が7の列車で、海老名・本厚木(どちらか片方が多い)~小田原(OH47)・箱根湯本間の特急停車駅すべてに時刻が書かれている列車が該当します。ちなみに新宿から伊勢原・秦野まで乗車となる場合の特急料金は事前購入で大人750円(小人380円)となります。あとは運用の流れがどうなるのか調査出来る限りしてみたいと思います。