2024年9月12日、東日本旅客鉄道・東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道が8月29日朝に後藤総合車両所構内で車両検査を予定していた寝台特急『サンライズ出雲』・『サンライズ瀬戸』の使用車両である285系と、特急『やくも』に使用されていた廃車予定の381系と接触し損傷、車両修繕のため10月に運転予定の一部『サンライズ出雲』を運休すると発表しました。
▲寝台特急『サンライズ出雲』・『サンライズ瀬戸』に使用される285系。全5編成(35両)のうち1編成が後藤総合車両所に車両検査で入場中に廃車予定の381系と接触したことで、損傷してしまった。このため一部日程の『サンライズ出雲』のみ運休し、『サンライズ瀬戸』の単独運転に。
日本唯一の定期的に運転されている寝台特急列車の『サンライズ出雲』『サンライズ瀬戸』は西日本旅客鉄道後藤総合車両所(中トウ・0番台)、東海旅客鉄道大垣車両区(海カキ・3000番台)に所属する285系が使用されており、全5編成35両が活躍中です。通常は上下とも2編成ずつ(4編成)を使用するため、予備が1編成しかありません。ただしその予備編成を用いて繁忙期や最繁忙期の期間に臨時の『サンライズ出雲』が運転されることがあります。今回は車両損傷により急遽予備車両を確保する必要があることから、10月に一部日程で運転予定の『サンライズ出雲』を運休し、『サンライズ瀬戸』のみの単独運転となります。運休日程の当該の特急券・寝台券を持っていた方はみどりの窓口などで払い戻しを行ってください。
ただでさえ予備車両がないので、山陰方面に旅行予定だった方には大きな痛手ですね。中国ジェイアールバスの夜行高速バス『スサノオ』(下りは東京駅八重洲口発出雲大社行き、上りは出雲市駅発東京駅日本橋口行き)、バスタ新宿発着の“WILLER EXPRESS”の出雲市駅発着便(下りのみ出雲大社行き)を利用するなど、代替手段が必須になりそうです。
【運休日程の『サンライズ出雲』】
下り…10月15日~20日・24日・26日発 上り…10月14日~19日・23日・25日
ダイヤ…下り5031M列車→4031M列車(雲1000←東2150)・上り4032M列車→5032M列車(雲1857→東0708)