2024年8月27日の2726レ(橋2343→つ2414)をもって運用を離脱し京王電鉄若葉台検車区に入場している9000系9731F(10両固定編成)ですが、9月3日に編成を解かれ、中間電動車の制御装置が撤去されている様子が確認されたようです。同編成は8月20日に京王電鉄広報の公式X(旧Twitter)で8月27日からしばらくの間お休みすることを明らかにしていました。
▲2000年の初登場から約24年、ついに9000系10両固定編成のトップナンバー、9731Fの『サンリオ』ラッピング電車がついに大規模工事と検査施工のため入場した。中間電動車の制御装置が無くなっており、制御装置更新工事などの施工が予想される。
京王電鉄9000系の登場は2000年ですが、8両固定編成であり、そのあと東京都交通局新宿線にも直通できる車両として10両固定編成の登場は2005年からなので、登場から約19年間で初の更新工事に入るようです。制御装置の撤去が確認されたことから、日立製作所製のIGBT素子から同じメーカーのSiC素子への更新工事が実施されるものと思われます。また検査入場も兼ねることを考えると、長期間の運用離脱となる見込みです。今回入場した『サンリオ』ラッピング電車の9731Fは2018年から現在の姿で運転されており、約6年間の運用を終えたことになります。制御装置更新工事が実施された場合、一時的に東京都交通局新宿線方面に乗り入れることはできなくなることが予想されます(誘導障害試験などを実施する必要がある)。また車体ラッピングは撤去されて元の姿が見えているようですが、旅客用扉部分については現時点でラッピング撤去はされていません。今後の動向が注目されます。
9000系10両固定編成は全部で20編成あり、ラストナンバー(9730F)は数字の桁数が5桁にならないように調整されています。9731Fと同じ初期編成は9735Fまでの4編成ありますので残る4編成や9736F以降の動向が気になりますね。