2024年9月9日

【動きどうなる?】東日本旅客鉄道中央線一部区間でのTASC使用開始に伴い209系1000番台が運用離脱か

2024年9月8日から、東日本旅客鉄道中央線の中野(JC-06)~武蔵小金井(JC-15)間で定位置列車停止装置(TASC)の制御運用が開始されたことに伴い、豊田車両センターに所属している209系1000番台都トタ81編成都トタ82編成と、E233系0番台のTASC未設置の一部編成が運用を離脱しているようです。運用離脱となったこれらの編成の動向が注目されます。
▲8月27日の平日99T運用を最後に運用から離れている209系1000番台都トタ82編成。この系列は平日は97T運用・99T運用に、土曜休日は97T運用に充当されていたが、ダイヤ乱れがあった場合はその限りではなく、青梅線にも入線することがあった。

209系1000番台はE233系0番台のグリーン車連結に関連してその予備車両確保のために松戸車両センターから転入し、2019年からほぼ固定運用で充当されていました。制御装置がGTO素子VVVFインバータ制御のまま更新されずに転属したことから、中央線(・青梅線)での運用終了後の廃車を見越したとして注目を集めている系列です。もともと少数派で2編成20両が活躍をしていましたが、8月27日を最後に都トタ82編成が、9月6日を最後に都トタ81編成が運用を離れているほか(青梅線拝島(JC-55)に近接の留置線での撮影会には使用される予定)、本来グリーン車が組み込まれる予定のE233系0番台にもTASC未設置の編成がおり、一部編成についても運用を離脱している編成がいるようです。このうち209系1000番台の動向が特に注目されています。この番台は1999年に投入されていますので、約25年間活躍していることになります。同系列のベース車両となったE217系よりも新しい方ですが、電動車と付随車(MT比)は当時の東京地下鉄千代田線への乗り入れを考慮して6M4Tと高めで、仮に機器更新されていたらさらに活躍していてもおかしくはありません。仮に廃車となる場合には、豊田車両センターから直接配給輸送されることになりそうでしょうか。