2024年9月1日

【約3日ぶり!】小田急電鉄小田原線伊勢原(OH36)~秦野(OH39)間が運転再開!明日は平常運転へ

2024年8月30日に台風10号がもたらした大雨で、小田急電鉄小田原線東海大学前(OH38)~秦野(OH39)間の線路の盛土流出(と復旧作業)の影響で同日初電車から運転を見合わせていた伊勢原(OH36)~秦野間が9月1日の16時03分頃に運転を再開しました。
▲8月31日は新宿(OH01)側では午前中は全列車が各駅停車のみの運転(優等種別列車は午後から運転)だったため、日中時間帯に走ることがない本厚木(OH34)~伊勢原間でも各駅停車で臨時運転され、8両固定編成が使用されたことも。写真は伊勢原13時45分発の各駅停車として運用された3000形3657F
▲伊勢原1号踏切より、2番ホームで新宿方面に折り返す5000形5061F。2番ホームに停車中だが、クハ5461の尾灯が点灯中で、種別行先表示が『快速急行新宿』となっている。
▲8月31日の優等種別列車(多摩線直通の急行・小田原線と江ノ島線の快速急行)は午後からのため、相模大野(OH28)以西の小田原線でも午前中は各駅停車のみだった。なお6両固定編成の急行が一切走らなかったため、各駅停車と快速急行のみ運転され、伊勢原は快速急行が2番ホーム、各駅停車が1番ホームで折り返し発車した。写真では『快速急行 新宿』表示にすでに切り替えられ、伊勢原14時08分発の快速急行として接近する3000形3093F
▲8月31日の伊勢原での発車標の様子。本来は3番ホーム・4番ホームに発着する上り列車がすべて1番ホーム・2番ホームからの発車になっていることがわかる(右側は下り列車の発車標だが『調整中』表示)。また6両固定編成単独の急行がなく、快速急行の一部が運休になっていたこともあり、日中時間帯に通常設定のない各駅停車の表示がある。
▲神奈川中央交通バスが発着する伊勢原駅北口1番バス停付近には伊勢原と秦野を結ぶ代行バス乗り場が設けられた。しかし国道246号では秦野市との市境付近の新善波隧道付近で土砂崩れが発生し、現在も一部の区間で通行止めとなっているほか、伊勢原営業所の伊58系統のバス(伊勢原駅北口~善波・平日3往復のみ)は運休となっている。

小田急電鉄では30日初電車から台風10号がもたらす大雨の影響で、小田原線の伊勢原以西が運転見合わせとなり、当初は新松田(OH41)~小田原(OH47)間のみで早めの運転再開が期待されていましたが、天候回復が見込めずに運転を見合わせたままとなり、さらには東海大学前~秦野間で線路の盛土の流出が確認され、結局は伊勢原以西の小田原線は30日は終日不通となりました。小田原線側では快速急行を中心として伊勢原発着となり、江ノ島線側や多摩線側では優等種別列車の運転を取りやめる(江ノ島線の快速急行は相模大野発着に変更)などの対応がとられました。ロマンスカーは午前の一部列車のみ運転するという計画運休が予定されていましたが、終日運転取りやめに変更され、東京地下鉄千代田線との相互直通運転が取りやめとなったために、30日の通勤準急(4000形などで運転)はすべて新宿行きや経堂(OH11)行きとなりました。31日は再び大雨で運転見合わせ区間が拡大され、相武台前(OH30)以西が運転を見合わせていました。そのあとに相武台前~伊勢原間と秦野~小田原間での運転が再開され、後者では29日終電の時点で新松田以西に留置されていた6両固定編成のみで運転されました。各駅停車のみの運転となっていましたが、実質は秦野~新松田間が急行(急行秦野表示で運転)で、新松田~小田原間を各駅停車とする形となりましたが、急行でも本厚木~新松田間は各駅に停車するため、実質全区間の各駅停車と変わらないことからその形態で運転されたものと思われます。

長期間の不通区間では代行バスが用意されました。土曜休日とあって神田交通などの大型のバスが代行輸送を担当していました。9月2日はロマンスカーなどを含めてほぼ通常通りの運転となる見込みです。ただし東海大学前~秦野間では現場付近で減速運転が予想されます。