2024年9月11日

【G車先行運用も】東日本旅客鉄道中央線・青梅線のグリーン車サービス、2025年3月ダイヤ改正より本格運用開始へ

2024年9月10日、東日本旅客鉄道が中央線東京(JC-01)~大月(JC-32)間と青梅線立川(JC-19)~青梅(JC-62)間で運用されるE233系0番台(T編成およびH編成)にグリーン車2両(サロE233形0番台・サロE232形0番台)を連結し、2025年3月のダイヤ改正からグリーン車の本格サービスを開始すると発表しました。これに先立って2024年10月13日からグリーン車組み込み編成が営業運転に投入されますが、ダイヤ改正当日までグリーン車はお試し期間となるため一部のサービスが利用できない普通車扱いとなります。
▲10月13日からE233系0番台のグリーン車組み込み編成が営業運転に投入される。このうち10両固定編成のT編成では都トタT24編成(クハE233-24以下10両)にサロE233-2+サロE232-2が連結されている(ただし既存車両の号車番号変更はなされていない)。2020年新製の都トタT71編成(クハE233-71以下10両)には定位置列車停止装置(TASC)が設置された。

E233系0番台の4号車・5号車に新たに連結されるグリーン車は横須賀線・総武快速線向けのE235系1000番台のグリーン車(サロE235形1000番台・サロE234形1000番台)を基本ベースとして総合車両製作所横浜事業所で製造され、折り返し時間の短い東京などでの乗降を考慮して、普通列車グリーン車では初めて両開き扉が採用されています。内装についてもE235系1000番台をベースとしているので、車内案内表示器はLCD式、車内Wi-Fiサービス、5号車に洋式トイレ、グリーン車のすべての座席に電源コンセント・テーブルが設置されています。グリーン車組み込み編成が営業運転に投入される2024年10月13日から2025年3月のダイヤ改正前まではお試し期間(先行運用)として普通車扱いで乗車ができますが、グリーン車内のごみ箱、車内Wi-Fi、5号車の洋式トイレ、グリーン車アテンダントによる案内は利用が不可(2025年3月のダイヤ改正から利用が可能)であるほか、順次豊田車両センターにてグリーン車を組み込む都合でグリーン車なしの10両編成とグリーン車ありの12両編成が混在するので、グリーン車組み込み編成の列車運用などについては各駅の発車標やアプリ(いずれも12両と表記された列車)で確認するとよいでしょう。すでに一部駅では12両(グリーン車)対応の乗車位置目標が確認されています。

首都圏発着の列車でのグリーン車組み込みは常磐線(E531系0番台・品川(JT-03)~高萩間、日中時間帯は土浦以南のみ)以来となります。グリーン車の普通車扱いのサービスもそれ以来となります。機会があればお試し期間中に乗ってみたいですね。