2024年9月2日、小田急電鉄では2027年4月に小田原線開業100周年を迎えますが、この次の100年も利用者や地域を思い、寄り添いながら一層発展していけるよう、2028年度(2029年3月のダイヤ改正)の営業運転への投入を目指して、1996年からの登場時の姿を維持している既存のロマンスカー“EXE”30000形(30055F+30255F・30057F+30257F)の置き換えとして、新型ロマンスカーの設計に着手したと発表しました。
▲新型ロマンスカーへの置き換えが宣告された、1996年就役当初からのハーモニックパールブロンズをまとうロマンスカー“EXE”30000形(30057F+30257F・30057F+30257F)。新型のロマンスカーは2023年12月引退の“VSE”50000形(50001F・50002F)の後継と位置づけられるため、箱根登山鉄道への乗り入れを考慮して展望座席の設置はあり得そう。
▲置き換えられるロマンスカー“EXE”30000形は“EXEα”へのリニューアル対象から外されていた30055F+30255F・30057F+30257Fの合計4編成20両である。つまり“EXEα”へのリニューアルは30053F+30253Fで終了していたのだ。登場当初からの東芝製IGBT素子が聞けるのも今のうちということになりそう。
▲新型のロマンスカーは2023年12月に引退した“VSE”50000形50001F・50002Fの後継という位置づけであることから、展望席の設置などが予想されている。あとは両数(10両前後になることは予測可能)と台車構造(連接台車または連接構造にならないボギー台車)がどうなるか。
新型のロマンスカーは1996年から営業運転に投入されているロマンスカー“EXE”30000形、すなわち2016年以降に“EXEα”へリニューアルされずにハーモニックパールブロンズを維持した4編成20両の置き換え用となり、“VSE”50000形50001F・50002Fの後継という位置づけになっています。内外装デザインはこれまでに建築家・岡部憲明氏を中心とした『岡部憲明アーキテクチャーネットワーク』ではなく『株式会社COA一級建築士事務所』が担当となります。なお車両新造は前回のロマンスカー“GSE”70000形(70051F・70052F)に引き続き、日本車両製造豊川製作所となります。今後新しいロマンスカーがどんなデザインのどんな外観となるのか楽しみではありますが、置き換え対象のロマンスカー“EXE”30000形30055F+30255F・30057F+30257Fの記録は進めていきましょう。同形式充当の運用は時刻表にアルファベット“E”の文字のある列車(平日・土曜休日ともN41N61運用~N44N64運用)、もしくは黒い三角(▲)のみの列車(平日・土曜休日ともN45N65運用~N46N66運用)に充当される可能性があります(代走は平日N32運用・土曜休日N32運用・土曜休日N75運用で可能性がある)。最後のハーモニックパールブロンズの車両は7分の2となっていますので、遭遇率は低いと思ってください。