2024年9月17日、西武鉄道6000系6156Fが武蔵丘車両検修場を検査出場し試運転を行いましたが、同編成のパンタグラフが菱形からシングルアームに変更されています。アルミ車体での6000系のシングルアームパンタグラフへの更新は初めてのことと思われます。
▲地下鉄直通から撤退したと思われる黄色いテープが貼付されている6000系6156Fのパンタグラフがシングルアーム式に更新された。ステンレス車体ではシングルアームパンタグラフに交換された編成がいるが、アルミ車体の編成では初めてではないだろうか。
▲種別行先案内表示器や制御装置が更新される前にパンタグラフはシングルアーム式に変更済みとなっている6000系6101F。シングルアームパンタグラフは着雪時の除去作業がしやすいというメリットがある(着雪面積が比較的少ない)。
西武鉄道6000系では40000系の新製投入により地下鉄直通運用の撤退が進み、貫通扉に黄色のテープが貼付されている編成が池袋線優等種別列車中心、新宿線・拝島線優等種別列車中心の運用のみに充当されており、この6000系の転用で2000系が置き換えられていますが、まだまだ完全な置き換えには遠いため、40000系では初めてとなる8両固定編成が投入されるものとみられています。これ以前からステンレス車体の一部編成で集電装置が菱形からシングルアームに交換されていて、試作車の最初の2編成で交換されました。シングルアームパンタグラフへの更新はアルミ車体では初めてのことと思われます。菱形パンタグラフよりもシングルアームパンタグラフとすることで、山間部などの着雪時の影響を少なくできるなどのメリットがありそうです。今後さらに交換が進むかどうか、注目されます。