2022年6月1日

【付属編成初のコストカット車両】東日本旅客鉄道E235系1000番台横クラJ-14編成が総合車両製作所新津事業所を新製出場

2022年6月1日、総合車両製作所新津事業所で製造された東日本旅客鉄道E235系1000番台横クラJ-14編成(クハE235-1114以下4両)が出場し、信越本線新津~羽生田間での試運転を実施しました。
▲E235系1000番台付属編成が約1年ぶりに新製された。横クラF-14編成以降ではコストを抑えた仕様となっているため、付属編成では初めてのコストカット仕様編成と思われる。
▲戸塚(JO-10)で捉えたコストカット仕様車のE235系1000番台横クラF-16編成。
▲E235系1000番台横クラF-14編成以降の旅客用扉の両脇に注目。横クラF-13編成・横クラJ-13編成まではE233系0番台・3000番台やE131系と同じ仕様だが、横クラF-14編成以降はコストカットのためE231系の仕様が踏襲されているほか、手摺の形状も変更されている。
▲車両間貫通扉は横クラF-13編成・横クラJ-13編成まではE233系やE235系0番台(東トウ)と同じ化粧板仕上げであったが、横クラF-14編成以降はコストカットによりステンレス無地仕上げとなっている。また荷物棚もE231系と同じものに変更されている。

E235系1000番台付属編成の増備は昨年6月の横クラJ-13編成以来で約1年ぶりです。編成はクハE235-1114+モハE235-1114+モハE234-1114+クハE234-1114となっており、尾灯はクリアテールではないほか、屋根上部の信号炎管の省略など、横クラF-14編成以降の仕様が踏襲されているものと思われます。なお付属編成では初めてとなるコストカット仕様となっています。このあと鎌倉車両センターに向けて配給輸送されるものと思われ、E217系付属編成に再び廃車が出そうです。

なお5月28日に移動でたまたまE235系1000番台横クラF-16編成(クハE235-1016以下11両)に乗ったので、コストカット仕様の一部をご紹介しておきます。旅客用扉の両脇の仕様変更でステンレス仕上げとなったため、手摺の形状が変更されていますが、凹凸のある触り心地のものとなっており、ドアスイッチは突出するような形で設置されていました。なお乗客の状況を見て撮影は控えましたが、座席上部の荷物棚はパイプ仕様となり、E231系と同じ仕様になりました。

今年度の増備が再開されたE235系1000番台ですが、新型コロナウィルス感染症の影響などによる半導体不足で今後もこういったコストカット仕様が増えるものと予想されます。ただE131系500番台・600番台は従来通り化粧板仕上げでしたので、今年度に新製されるE233系0番台のグリーン車(サロE233形0番台・サロE232形0番台)は両開き扉である以外はE235系1000番台横クラF-14編成以降の仕様を踏襲することになるのでしょうか。