2022年6月27日

【事実上のロングシート化】東京都交通局330形の追加導入で300形を代替へ

2022年6月23日に東京都交通局が日暮里(NT-01)と見沼代親水公園(NT-13)を結ぶ日暮里・舎人ライナーの開業当時から使用されている300形について、全16編成(80両)のうち12編成(60両)をロングシート仕様の330形に代替すると発表しました。
▲開業当初から使用されてきた300形(写真は303F)が330形に代替される見通しだ。置き換えられる300形は開業当初に準備された301F~312Fまでと思われ、2009年に増備された313F以降は置き換え対象外に。

日暮里・舎人ライナーの開業当時から使用されている車両、300形はすでに引退した東京臨海新交通ゆりかもめの開業当時から使用された7000系と類似したデザインとなっており、同系列では6両固定編成に対して300形は5両固定編成で製造されました。これをロングシート車の330形で代替するとしています。2015年に登場した330形は東京臨海新交通ゆりかもめの7300系と類似したデザインとなっており、ゆりかもめの車両を置き換えるのと状況が似ていますね(ゆりかもめは7000系18編成を7300系で置き換え、残る7000・7200系8編成を7500系で置き換えた例がある)。330形の在籍数は331F・332F・333F・334Fの4編成(20両)となっていますが、この先も三菱エンジニアリング製の製造で追加投入されるものとみられます。日暮里・舎人ライナーは300形、330形のほかに1編成だけの320形も投入されています(321F)。ゆりかもめと異なり3形式が投入されている日暮里・舎人ライナーですが、この時点で300形を完全に置き換えるわけではないので、300形の記録も進めつつ、動向を注視する必要があります。もし300形が廃車となると、ゆりかもめのように富山のリサイクル業者に向けて陸送されていくのでしょうか。