2023年8月3日、小田急電鉄と警視庁(東京都)が2021年に発生した2代目5000形電車の車内での傷害事件を受けて、ロマンスカー“VSE”50000形を使用して列車内にて刃物を所持した人物を取り押さえるための訓練を実施しました。
▲2021年に2代目5000形の車内で傷害事件が発生してから2年となるのを前に、退役間近のロマンスカー“VSE”50000形50002Fを使用して刃物を所持した人物が人質を取って暴れた想定で実際に訓練が行われた。新宿(OH01)の地下7番ホーム・8番ホームに停車した同形式で刃物を持った男(の役)を確保する場面が展開された。
今回この訓練に使用されたのは50002Fで(デハ50002では実際に乗客役の2人と刃物を所持した男の役1人というなかで実施)、喜多見検車区から新宿地下ホームまで走行するあいだに刃物を持った人物が現れて人質を取り暴れだしたという想定で行われ、新宿到着時にホームドアと展望席寄りに設置されている非常用扉を開けて警視庁の警察官が車内に突入し、刃物を所持した男を取り押さえるという流れで行われました。訓練終了後は喜多見検車区に回送されて戻っています。なお50002Fが使用されたのは同日に大野総合車両所の見学会が行われたことに関係しているのもあります。その際に50001Fが展示車両として喜多見検車区から大野総合車両所に送り込まれていたためです。