2023年8月1日

【車体更新から約6年】京浜急行電鉄新1000形1001編成(8両固定編成)、車体更新工事後初の自社線内限定運用を解除か

2023年7月31日、京浜急行電鉄新1000形1001編成(8両固定編成)が夜間帯に平日41行路に充当され、同編成の車体更新工事施工後で初めて品川(KK-01)~泉岳寺(A-07)間に入線し、この時点では泉岳寺のみではありますが、東京都交通局浅草線の駅にも姿を見せました。
▲2017年に新1000形で初めて車体更新工事と制御装置更新工事を同時に受けて約6年が経過する新1000形1001編成。これまでは制御装置の相違など様々な理由で自社線内のみ(品川~泉岳寺間を除く)の運用に限定され、品川~三崎口(KK-72)間の快特や特急、逗子線と空港線を結ぶエアポート急行の運用が中心となっていたが、同形式の制御装置更新工事の完了などにより品川から泉岳寺方面に乗り入れる運用を解禁したか。
▲同形式で最後までドイツ・シーメンス製の制御装置を搭載していた新1000形1057編成。当該編成の制御装置更新が完了したことや東京都交通局浅草線向けの5300形の廃車除籍処分が完了して5500形に統一されたことも1001編成の直通運用解禁への布石になったのだろう。

同編成は2017年にこの形式で最初の車体更新工事を受けており、それから約6年間は自社の品川~泉岳寺間と東京都交通局浅草線には一切入線せず、品川~三崎口間のみの特急・快特や逗子線と空港線を1本で結ぶエアポート急行などの限定運用を中心に充当されていました。新1000形の制御装置更新工事が1057編成への施工もって完了したことや、浅草線5300形の廃車除籍処分が完了したことで、平日41行路の2261H列車2360H列車から1001編成の泉岳寺入線が解禁されたものと思われます。今後は東京都交通局浅草線への直通運用や京成電鉄本線・押上線への直通運用解禁が期待されます。
▲東京都交通局浅草線に直通する600形(写真は606編成)。トップナンバーの601編成がSIVを更新したため、こちらは品川~泉岳寺間と浅草線に入線できないように限定運用としたようである。

ところで、京浜急行電鉄では600形トップナンバーの601編成のSIV装置が更新されており、車体更新工事を受けた直後の1001編成と同様に品川~三崎口間や逗子線・空港線での限定運用となっています。600形と新1000形は運用範囲が広大なため、機器を更新すると限定運用にして直通先路線に支障させないように気を配っていることが伺えます。