2023年8月25日、東日本旅客鉄道が2023年秋の臨時列車の運転概要を発表しました。このなかで注目すべき臨時列車を抜粋して紹介します。平日のみ運転で臨時列車に格下げされた特急列車の運転がありますが、人気の高い185系電車を使用する臨時列車もまたあります!
▲臨時特急列車に使用される予定のE257系(写真は波動輸送向けの5000番台・5500番台)。5000番台は臨時便の特急『あずさ』『かいじ』および『新宿わかしお』に使用されるが、『えぼし』に使用される可能性もある。5500番台は臨時特急『鎌倉』や『草津・四万』などに使用される。
▲東海道線平塚(JT-11)と常磐線勝田を上野東京ラインで結ぶ臨時特急『海浜コキア平塚号』に使用されるE657系。同系列が再び東海道線平塚~品川間に入線となる。E653系復刻塗装車両が用いられる可能性はあるのだろうか。勝田車両センターから送り込まれることを考慮すると出庫は早朝になりそうである。
▲人気の高い185系は臨時特急『谷川岳もぐら』・『谷川岳ループ』、『蔵の街川越号』、『185(いっぱーご)』などに使用される。いまだ臨時列車への起用が続くため、廃車除籍処分は当面先になる可能性が高い。基本的にストライプの都オオB6編成が使用されるが、新幹線リレー号塗装の都オオC1編成が使用されることはあるのだろうか。
首都圏エリア(在来線)の秋の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(都オオ)、E653系1000番台都カツK70編成、185系(基本的には200番台都オオB6編成)、E657系を使用する臨時列車が設定されています。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。
まず185系を用いる臨時列車です。基本的に200番台都オオB6編成での充当が見込まれます(場合によって0番台都オオC1編成での運転と可能性がある)。同系列の使用列車は臨時特急列車のみとなり、今夏から引き続き『谷川岳もぐら』・『谷川岳ループ』のほかに、『鹿沼秋まつり』、『蔵の街川越号(川越まつり号)』、『185(いっぱーご)』(途中停車駅なし)、『きらきら足利イルミ』などに充当予定です。185系は今夏に続いて秋の臨時列車への起用が決まりましたが、今冬はどうなるのでしょうか。
次に注目すべきはE257系5000番台・5500番台(都オオ)を使用する臨時列車です。9両固定編成の5000番台は中央本線の『あずさ』『かいじ』のほか、『新宿わかしお』に充当される予定ですが、サザンオールスターズの地元ライブの関係で9月27日・28日・30日・10月1日に臨時特急『えぼし』に充当される可能性があります(2000番台の可能性もある)。一方の5500番台は臨時特急『鎌倉』や『草津・四万』、『きらきら足利イルミ』、臨時『おうめ』(青梅線奥多摩(JC-74)発着)などがありますが、11月25日のみ『鎌倉』ではなく『武蔵野線開業50周年鎌倉号』として運転されるほか(ただしダイヤは『鎌倉』と同じ)、11月18日・19日には『鎌倉紅葉』にも充当予定となっています。房総方面の臨時特急列車は5500番台ではなく通常の500番台(都マリ)が充当される可能性も十分にあります。
次に注目すべきはE657系を使用する臨時列車です。なかでも目に留まったのは『海浜コキア平塚号』です。E653系1000番台ではなくE657系が使用されるという点です。東海道線品川以南では違和感がありますが、その先の常磐線区間は通常の『ときわ』・『ひたち』運用時とほぼ変わりません。E653系1000番台は水色の編成が使用される場合がありますが、平塚発着の列車は輸送量を考えてE653系よりも3両多いE657系での運転に決めたのかもしれませんね。
これらの列車の乗車には乗車券のほかに特急券(指定席)を必要としますので、運転日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。