2022年1月27日

【西武鉄道には直通しません】相模鉄道・東急電鉄新横浜線の開業は2023年3月に決定!

2022年1月27日、相模鉄道および東急電鉄が羽沢横浜国大(SO-51)~日吉(TY-13,MG-13)間を結ぶ新横浜線(両者の境界駅は新横浜(駅番号未定))の開業予定時期を2023年3月(のダイヤ改正)とすることを発表しました。
▲相模鉄道では20000系8両固定編成(21000系)が目黒線方面、10両固定編成が東横線方面にそれぞれ直通する。現在は20000系20107Fが東急電鉄方面に貸し出し中であるが、先月までは21101Fが貸し出され、東京地下鉄綾瀬検車区まで入線している。
▲東急電鉄では目黒線から3000系、5000・5080系、3020系が直通する。このうち3020系では3123Fが長津田検車区にて中間付随車のサハ3423・サハ3523を組み込み8両固定編成を組成しているが、ほかの編成も順次8両編成に増強される予定である。
▲東京地下鉄9000系6両固定編成(9101F~9108F)は東急電鉄新横浜線の新横浜までは直通するがそこから相模鉄道側には直通しないものとみられる。
▲東横線綱島(TY-14)に近接する新横浜線新綱島(駅番号未定)。現在は新横浜とともに土木工事が完了している。両駅の開業も2023年3月と思われる。

この路線は東急電鉄東横線・目黒線と相模鉄道本線を両社の新横浜線を経由して相互直通運転することを目的としたもので、東急電鉄沿線や相模鉄道沿線から1本の列車で新横浜まで移動でき、東海旅客鉄道新幹線のアクセス向上も期待されています。この路線は東横線日吉~横浜(TY-21,MM-01)間が不通となった場合の振替路線としても機能しますが、新横浜線が何らかのトラブルなどでダイヤが乱れた場合は新横浜で両方向に折り返し運転ができるようになっています。

この新横浜線を経由して相模鉄道本線は東急電鉄東横線・目黒線、東京地下鉄副都心線・南北線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東京都交通局三田線、東武鉄道東上線との直通運転が実現することになります。ただし新横浜線と西武鉄道池袋線・西武有楽町線とは直通運転を行いませんが、少なくとも小竹向原(Y-06,F-06,SI-37)などで1回乗り継ぎをすれば西武鉄道方面へも簡単にアクセスできるようになります。目黒線側は三田線西高島平(I-27)までと埼玉スタジアム線浦和美園(SR-26)までの直通運転が想定できます。一方東横線側は東上線の小川町(TJ-33)まで書かれていますが、実際の直通先区間の末端がどこになるか注目されます。

運行頻度については羽沢横浜国大~新横浜間(相模鉄道側)はラッシュ時間帯に1時間あたり10本、それ以外は1時間あたり4本、新横浜~日吉間(東急電鉄側)はラッシュ時間帯に1時間あたり14本、それ以外は1時間あたり6本ということで、相模鉄道側は東日本旅客鉄道埼京線に直通する分が抜ける感じですので、そこまで本数は多くない印象です。一方の東急電鉄側はラッシュ時間帯に4本、それ以外は毎時2本が新横浜折り返し(新横浜発着)になる感じで、新横浜折り返し列車には東京地下鉄9000系6両固定編成(リニューアル車)が用いられる可能性もありますね。

これに関連して東急電鉄では2022年4月上旬から一部既存車両に中間2両を増結した8両編成での営業運転が始まります。実際に3020系3123Fが6両固定編成から中間に付随車のサハ3423・サハ3523を組み込んで8両固定編成に変更されており(新製当初から8両固定編成で登場も、営業運転開始時は付随車以外の6両を使用していた)、すでに中間増備車が登場している3000系、5000・5080系、東京地下鉄9000系9109F(リニューアル時)に順次増結していくものとみられます。なお中間増備車には車椅子やベビーカーが利用できるフリースペースが設置されています(弱冷房車は中間増備車に移り、元4号車が6号車となる予定)。