2022年1月21日から22日にかけて、東日本旅客鉄道185系200番台のうち団体専用列車などを中心に活躍していた宮オオB5編成(クハ185-210以下6両)と宮オオB7編成(クハ185-216以下4両)が所属先から長野総合車両センターまで自走回送されました。この2編成は廃車除籍処分になるものと思われます。
▲185系の廃車除籍が進むなか、団体専用列車で活躍していた宮オオB5編成が宮オオB7編成を同伴して帰らぬ旅へ。宮オオB5編成は横浜線経由の特急『はまかいじ』で中央本線を自走していたことがあるため、同線内・篠ノ井線内では宮オオB5編成を先頭に回送された。
▲京浜東北線横浜(JK-12)3番線・4番線へのホームドア設置に伴って2019年1月3日で廃止となった特急『はまかいじ』に充当されていた185系200番台宮オオB5編成。両先頭車にATCを搭載する宮オオB3編成・宮オオB4編成・宮オオB5編成の限定運用であった。
今回廃車除籍処分となる宮オオB5編成はもともと7両固定編成で元4号車にサロ185-210が連結されていましたが、2013年10月に廃車となり、6両固定編成となり団体専用列車や臨時快速列車のほか、両先頭車にATCを搭載する特徴から、2019年1月3日に廃止となった横浜~松本(42)間を横浜線・中央本線経由で結ぶ特急『はまかいじ』(列車番号は廃止当時で往路9086M列車→9061M列車、復路9064M列車→9083M列車)に充当されていました。今回廃車除籍処分となる宮オオB7編成はもともと7両固定編成で元4号車にサロ185-216が連結されていましたが、2013年7月に廃車となり、6両固定編成になるかと思いきや、モハ185-231+モハ184-231の電動車ユニットを抜き取って4両固定編成となり、その電動車ユニットは2018年8月に廃車となった宮オオB2編成(6両固定編成→8両固定編成に増強)に組み込まれました。4両固定編成であるために東海道線内基準で団体専用列車やグリーン車なしの特急『踊り子』では東京(JT-01)方に、昨年に廃止された臨時快速『ムーンライトながら』では大垣(CA-77)方に連結されていました。なお185系の廃車は宮オオC6編成以来ですが2022年では初めて、200番台の廃車は宮オオOM09編成以来のことです。
両編成の廃車で6両固定編成の同系列は宮オオB6編成のみとなり、また残る185系は0番台・200番台を合わせて10両3編成(A1・A5・A7)、7両2編成(OM04・OM08)、6両1編成(B6)、5両3編成(C1・C2・C5)、4両1編成(C7)の合計69両/227両となりました。団体専用列車で活躍するのは宮オオB6編成・宮オオC7編成ですが、実際のところは宮オオB6編成のみとなっています。
【185系0番台・200番台在籍状況】 ※2022年1月23日現在
全体=69両
《0番台》 在籍数=49両
[10両]A1・A5・A7 [ 5両]C1・C2・C5 [ 4両]C7
《200番台》 在籍数=20両
[ 7両]OM04・OM08 [ 6両]B6
★廃車済みの車両★
全体=158両
※単体で廃車のサハ185-7(C7)・サロ185形200番台(OM03・B2~B7)は車両数に含む
《0番台》 車両数=66両
[10両]A2・A3・A4・A6・A8 [ 5両]C3・C4・C6
《200番台》 車両数=92両
[ 8両]B2 [ 7両]OM01・OM02・OM05・OM06・OM07・OM09・B1
[ 6両]OM03・B3・B4・B5 [ 4両]B7
※宮オオB2編成はサロ185-204を抜き、宮オオB7編成の電動車1ユニット2両(ハイフン以下231)を連結して8両編成を組成し臨時列車で運用ののち廃車。
※宮オオOM07編成は宮オオOM06編成からサロ185-211と電動車1ユニット2両(ハイフン以下221)を連結しA編成と同じ10両編成を組成、上野東京ライン関連の試運転に使用後廃車。