2022年1月28日

【『走る喫茶室』復活も!】小田急電鉄ロマンスカー2車種を使用した特別団体専用列車運転へ

2022年1月20日、小田急電鉄が現役ロマンスカー2車種を使用して2種類の特別団体専用列車を3月に運転することが発表されました。このためロマンスカーの一部定期運用に代走が出る見通しです。
▲ロマンスカー“GSE”70000形を使用する特別団体専用列車はなんと『令和版 走る喫茶室』である。戦後の1949年から1995年までと2005年から2016年まで実施されていたサービスを令和4年となった3月5日に約5年ぶりに限定復活する。
▲スイーツの運搬に用いられる予定のロマンスカー“MSE”60000形の『はこね』運用で使用されていたワゴン。ロマンスカーミュージアム併設のカフェで実際に使用されている。
▲ロマンスカー“EXEα”30000形を使用した特別団体専用列車では小田原線沿線の蔵元・地酒を味わう貸切列車である。3月5日と27日に予備留置となる編成が使用される。なお飲酒を伴うため20歳以上の方限定である。

3月5日に“GSE”70000形を使用する特別団体専用列車は『令和版 走る喫茶室』であり、1949年から1995年までと、2005年から2016年まで(ロマンスカー“VSE”50000形)で実施されていたシートサービスを令和版として限定復活するものです。沿線にある和洋菓子店の和菓子詰め合わせと小田急百貨店に出店されるチョコレートブランドのケーキとともに日東紅茶のブレンドティーが車内で提供されます。運搬には実際にロマンスカー“MSE”60000形の『はこね』運用で使用されていたワゴンが活用されます。使用車両の“GSE”70000形ではフルカラーLED式の任意愛称表示機能を用いて、スイーツと紅茶をイメージしたイラストが表示し、側面部はそれに『走る喫茶室』を表示するものと思われます。

3月5日と27日にロマンスカー“EXEα”を使用する特別団体専用列車は『小田急沿線の蔵元・地酒に触れ合う旅』であり、飲酒を伴うことから参加者は20歳以上の方限定です。3月5日は秦野市、27日は厚木市の酒造で作られた地酒を味わえます。“GSE”とは異なり任意愛称表示機能をもたないため、『特別団体専用』のみが表示されるものとみられます。27日運転分は3月12日のダイヤ修正により運転時刻が変わっていますので注意しましょう。

区間はいずれも新宿(OH01)→小田原(OH47)間の片道だけですが、運転時間が2時間以内と比較的短めであることから、一部駅での運転停車(待避)があるほかは基本的に通過のダイヤになるものと思われます。また3月5日は“GSE”1本が『令和版 走る喫茶室』として走るため、土曜休日N33運用または土曜休日N34運用が予備留置の“EXE/EXEα”30000形または“MSE”60000形の6両固定編成で代走になるものと思われます。