2022年1月29日

【約1年8ヶ月ぶり】東日本旅客鉄道E259系(横クラ)の『成田エクスプレス』、日中時間帯の運転を再開へ

2022年1月28日、東日本旅客鉄道が関東首都圏から成田空港を結ぶ特急『成田エクスプレス』について、2020年5月から新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い海外渡航の需要が激減したため日中時間帯の全列車の運転を見合わせていましたが、3月12日より順次日中時間帯の運転を再開することが発表されました。
▲新型コロナウィルス感染症拡大のため2020年5月から日中時間帯の『成田エクスプレス』が運休となっていたが、3月12日のダイヤ改正日から運転再開となり、日中時間帯の同列車運転は約1年8ヶ月ぶりとなる。なお運転再開列車のほとんどは新たに千葉(JO-28)に停車する。

日中時間帯の運転を再開する『成田エクスプレス』は新宿(JS-20)・大船(JO-09)発着列車で、新たに千葉に停車する列車となります(日中時間帯の千葉通過列車は引き続き運休となるため、千葉通過の列車は3・7・40・50・52・54号のみとなる)。日中時間帯の一部列車運転再開で一部運用終了後には鎌倉車両センターではなく鎌倉(JO-07)のホーム横の留置線に留置される光景も見られなくなりそうですね。『成田エクスプレス』の大半が千葉停車列車となることで千葉エリアから首都圏(東京(JO-19)・新宿・大船方面)エリア間の相互移動が便利になります。ただし特急料金は東京~銚子間を総武本線経由で結ぶ『しおさい』(B特急料金)と異なり、A特急料金が適用されます。東京~千葉間の特急列車の移動に限れば『しおさい』の方が特急料金が安いですが(255系充当列車)、本数自体が多くないため、『成田エクスプレス』の方が本数的には優位です。しかも『しおさい』は東京(総武快速線ホーム)発着ですが、『成田エクスプレス』はその先の大船や渋谷(JS-19)・新宿にも行けるため、東京を跨ぐ利便性は『成田エクスプレス』にありますね。

『成田エクスプレス』は指定席特急券を購入すれば千葉・東京~新宿・大船間のみの乗車も可能です。電源コンセントや車内Wi-Fi、荷物棚も備えてありますので、『成田エクスプレス』が空港専用特急ではなく、通勤特急として、さらに東京を跨ぐ万能な特急列車として、移動手段の形として定着していってほしいと思います。