2019年5月30日、東日本旅客鉄道E233系7000番台増備車の宮ハエ137編成が製造先の総合車両製作所横浜事業所を新製出場し、所属先となる川越車両センターまでの試運転を兼ねて自走回送されました。31日には東海道貨物線を中心とした試運転が実施されるものと思われます。
▲相模鉄道新横浜線との相互直通運転向けに増備が進むE233系7000番台(写真は宮ハエ134編成)。
同編成は女性専用車ステッカーのある10号車側からクハE233-7037+モハE233-7437+モハE232-7437+サハE233-7237+サハE233-7037+モハE233-7037+モハE232-7037+モハE233-7237+モハE232-7237+クハE232-7037と組成され、“ATACS”の搭載を意味する『ID-67』の表記が確認されています。これでE233系7000番台の在籍数は10両37編成(370両)となり、埼京線で活躍していた205系0番台の最盛期の在籍数(10両32編成)を5編成上回っています。宮ハエ137編成の出場によりE233系7000番台の増備は6編成目となりますが、果たして相模鉄道方面へ直通する同系列の増備はこれで最後になるのでしょうか。
2019年5月28日現在、相模鉄道9000系は10両7編成(70両)が在籍しており、すでに9702F・9703F・9704F・9705F・9706Fの5編成がリニューアル更新工事を受け、2代目塗装(9705Fのみ初代塗装)から3代目“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装となっています。
▲9000系ラストナンバーの9707Fは最初に2代目塗装に変更された編成で2代目塗装のなかでは番号の書体が異なっていた(初代塗装では9705Fも該当していた)。
現在のところ、9701Fが最後の2代目塗装で唯一の幕式の種別行先案内表示器を搭載する編成として運用されており、9707Fがかしわ台車両センターに入場しているようです。今年度の鉄道事業設備投資計画では9000系2編成を含む3編成のリニューアル(残り1編成は8000系か?)が予定されており、最初の対象として9707Fがリニューアル更新工事を受けている可能性があるのです。これで2代目塗装車両は9701Fのみとなり、9701Fの入場時期が注目されます。9701Fを見かけた際にはぜひ記録をとりましょう。9000系のリニューアル終了後の対象編成・対象系列も気になります。
2019年5月13日に東日本旅客鉄道東京総合車両センターを出場し、編成組み替えと車椅子対応大形洋式トイレの設置が施工された豊田車両センター所属のE233系0番台八トタT37編成(クハE233-37以下10両)が5月27日より営業運転に投入されました。
▲E233系0番台で初めて車椅子対応大形洋式トイレが設置され、編成組み替え(元6号車→4号車、元4号車→5号車、元5号車→6号車)が実施された八トタT37編成。豊田車両センターに汚物処理機能が整備されていないため、付随車のサハE233-237(4号車)に設置されているトイレは当面使用できない。
この編成は東京(JC-01)寄りからクハE233-37+モハE233-37+モハE232-37+サハE233-237+モハE233-237+モハE232-237+サハE233-37+モハE233-437+モハE232-437+クハE232-37と組成されており、電動車ユニットの間に付随車が挟まれた形となっています。現在のところ豊田車両センターに汚物処理機能が整備されていないため、サハE233-237(旧6号車→4号車)に設置された車椅子対応大形洋式トイレは使用できない(使用禁止)扱いとなっています。編成組み替えは10両固定編成のT編成のみで、分割編成へのトイレ設置は本来の付随車に該当する6号車と7号車が分割可能な制御車(クハ)のため、通常の4号車であるモハE233形200番台となり、編成組み替えは実施されないものとみられます。
【E233系0番台トイレ設置編成の組成】 ※左側が東京寄り、下線部に注目
トイレ設置前
クハE233-37+モハE233-37+モハE232-37+モハE233-237+モハE232-237+サハE233-237+サハE233-37+モハE233-437+モハE232-437+クハE232-37
トイレ設置後
クハE233-37+モハE233-37+モハE232-37+サハE233-237+モハE233-237+モハE232-237+サハE233-37+モハE233-437+モハE232-437+クハE232-37
2019年5月25日と26日に小田急電鉄海老名検車区で『小田急ファミリー鉄道展』が開催され、海老名検車区西側の保管庫に静態保存されているロマンスカー『SE』3000形3021Fと、喜多見検車区所属のロマンスカー『GSE』70000形70051Fが展示されました。
▲海老名検車区のイベントでは最後の展示となってしまうロマンスカー『SE』3000形3021Fと初めての展示となったロマンスカー『GSE』70000形70051F。ロマンスカーの大先輩との共演が実現。
初代ロマンスカー『SE』3000形と最新鋭ロマンスカー『GSE』70000形の豪華な並びということで多くのファンが殺到しました。前者は31番構内留置線に、後者は32番構内留置線で並べられたほか、31番構内留置線のもっとも東側に留置されていた1000形1060Fが『急行 新宿(OH01)』表示で注目されたほか、ロマンスカー『EXE』30000形30057Fとロマンスカー『MSE』60000形60051Fが留置されていたことで、4形式のロマンスカーを撮影することができましたね。初代ロマンスカー『SE』3000形は今年度に中間車の解体作業が行われることになっており、この形式が屋外で展示されるのは2007年以来約12年ぶりで、同形式にとっては今回が最後の展示と思われます。先頭車(3021・3025)はロマンスカーミュージアムで保存されますが、それ以外の車両(3022・3023・3024)の動きには注意したいものです。
2019年5月25日・26日に小田急電鉄海老名検車区(東側)で『小田急ファミリー鉄道展2019』が開催されました。2019年では25日は午前中の大事な用事と別路線での撮影をしていたので、今回は26日に訪問した時の様子をご報告させていただきます。
まずは伊勢原(OH36)から小田原線に乗車します。
3000形3083F(元3663F)。1210レ(土曜休日E65運用)。まさかまさかの展開で3083Fに遭遇、これに乗って海老名(OH32)へ移動しました。ここからは約3時間並び、10時の開場に合わせて会場内へ。
今回の展示車両は海老名検車区西側の49番構内留置線横の格納庫に静態保存されている初代ロマンスカー『SE』3000形3021Fの5両と最新鋭ロマンスカー『GSE』70000形70051Fの7両です。このうち保存車両のロマンスカー『SE』3000形3021Fについては一部車両の解体作業が予定されており、解体作業に入る前の最後の展示ということで、最新型ロマンスカー『GSE』70000形と並べて展示する大変貴重な機会というわけです。昨年は10月13日にラストランを終えたロマンスカー『LSE』7000形7004Fが展示されましたが、今年は初代ロマンスカーと最新鋭ロマンスカーが線路上で並ぶ(豪華共演)ということで、スケジュールを鑑みて26日の訪問に決めたのです。
まずは両者の並びが見られる新宿(OH01)寄りから。
左側の31番構内留置線にロマンスカー『SE』3000形3021F、32番構内留置線にロマンスカー『GSE』70000形70051Fという並びです。まだ朝早く並んでいたからなんとか撮れましたが、初代と最新型の並びにファンが殺到するのも無理はありません。
もともと西側の保管庫に収蔵されていたロマンスカー『SE』3000形3021F。展示前にはお色直しを実施して保管庫から線路を延伸して海老名検車区構内につなげ、構内移動する様子などが車両展示の出口付近のVTRで流されていました。
喜多見検車区から送り込まれた2019年ブルーリボン賞受賞車両のロマンスカー『GSE』70000形70051F。昨年は引退直前のロマンスカー『LSE』7000形の展示だったため、就役後初めての展示です。
ロマンスカーの大先輩であり、日本の高速鉄道に発展するきっかけを作った大先輩(『SE』)との並びに『GSE』も萎縮しきり?それでもこんな豪華な並びは最初で最後かもしれません・・・。
ロマンスカー『SE』3000形よりも新宿方に留置されているのは箱根登山鉄道のレーティッシュカラーの1000形1060F。なぜか塗装変更前によく表示していた『急行 新宿』表示。一時期はこの塗装で代走した経緯があり、私も印象に残っています。なおイベント終了後には深夜からの土曜休日111運用に入るものと思われます。
なぜ『急行 新宿』表示なのかは不明ですが、レーティッシュカラーの1000形と『急行 新宿』表示は非常にレアですね。
このあと『SE』と『GSE』の並びを見ようとご覧のとおり多くの撮影者が殺到。暑さと混雑との戦いで大変でした。
新宿寄り先頭車の『3021』。こちらはロマンスカーミュージアムに保存展示される予定です。
こちらは中間車の『3022』。保存車両縮小のため解体処分となる可能性があります。
こちらは中間車の『3023』。保存車両縮小のため解体処分となる可能性があります。
この『3023』には『A号車』と書かれたプレートがあります。
こちらは中間車の『3024』。保存車両縮小のため解体処分となる可能性があります。
この『3024』には『B号車』と書かれたプレートがあります。
行先表示のプレート。現在の特急『ふじさん』と同じ運転区間となりました。
最後に3025側から撮影して会場を離れました。混雑と暑さで約1時間20分の滞在で終えました。なおロマンスカー『GSE』70000形はよく撮っているので省略します。就役1周年のロゴは今月末なのでそれはしっかり収めました。
海老名検車区東側ではロマンスカー『MSE』60000形60051Fが27番構内留置線、『EXE』30000形30057Fが26番構内留置線で留置されていたので、その姿を収めました。このとき30057Fの相方30257Fは土曜休日N75運用に入っていたようです。
続いては本厚木(OH34)にて。1枚だけ撮影しました。
3000形3083F。3005レ(土曜休日E65運用)。まさかの3083Fに再会。撮影は以上です。
今回このようなイベントを開催してくださった小田急電鉄に感謝申し上げます。
2019年5月25日、午前中の用事のため、東日本旅客鉄道東海道線・上野東京ラインを利用。このあとの話です。今回は貨物線メインで撮影。練習では旅客線側を通る列車も撮影しましたが割愛します。
EF66形111号機。このときはまだ『Y160記念列車』通過前だったのでいい練習撮影となりました。
185系200番台宮オオB5編成。10時45分前あたりだったかと思います。念願の『Y160記念列車』をキャッチ。6両編成の宮オオB5編成が使用されました。列車番号が読み取れなかったのですが、『9875M』でしょうか。
続いては熱海(JT-21, CA00)にて。
伊豆急行8000系TB-4編成+TB-7編成。5646M列車→5647M列車。この8000系には『静岡デスティネーションキャンペーン』のヘッドマークが掲出されています。
ちょうど185系0番台宮オオA1編成+宮オオC3編成の3035M列車・4035M列車と並びました。
185系0番台宮オオC1編成。4026M列車。熱海で3026M列車と併結です。
185系0番台宮オオA5編成。3026M列車。熱海で4026M列車と併結です。
伊豆急行2100系R-3編成。5648M列車→5649M列車。私はそれ以前の『ドルフィン』塗装を見かけたことはありましたが、『キンメ』塗装は意外にも初めてでした。
この編成はちょうど『プラレール60周年』を記念した『赤いプラレール号』として運転されています。
1番線に移動してヘッドマークを収めました。6月8日には横須賀線横須賀(JO-03)の2番線で展示されるようです。
185系0番台宮オオA7編成。3028M列車。数を減らすであろう185系をしっかり記録。
伊豆急行2100系の『キンメ』(R-3編成)と185系0番台の並びを撮影。これが貴重な記録になろうとは・・・。
これで熱海を離れました。久しぶりに訪れた熱海ですが、駅舎が大きく変わってびっくりしました。週末とあって観光客などで大いに賑わっていました。これは伊豆急行8000系と2100系『キンメ』を撮る前に昼食休憩で改札口を出たときに収めたものです。