2021年2月17日

【ダイヤ改正を機に】東日本旅客鉄道常磐緩行線でATO運転を開始へ

2021年2月16日、東日本旅客鉄道常磐緩行線の全区間、綾瀬(JL-19)~取手(JL-32)間で同年3月13日のダイヤ改正から自動列車運転装置(ATO)の使用を開始すると発表しました。同線にはE233系2000番台、小田急電鉄4000形、東京地下鉄16000系が使用されています。
▲写真は常磐緩行線で使用されるE233系2000番台。首都圏路線で車掌扱いの発車メロディを廃止した同線でATO運転がダイヤ改正を機に始まる。これが将来的には車掌が乗務しないワンマン運転へと繋がっていくのだろうか。
▲写真は常磐緩行線に乗り入れる小田急電鉄4000形と東京地下鉄16000系。ダイヤ改正後の土曜休日ダイヤでは我孫子(JL-30)~取手間の乗り入れが一切なくなるため、取手に入線するのは平日のみとなる(ただし乗務員訓練など試運転をする場合は土曜休日であっても我孫子~取手間を走行する可能性はある)。4000形(列車番号にEがつくもの、C運用)でも取手に入線する定期運用があるが、果たして平日に残るのだろうか。
▲小田急電鉄4000形では4066Fのみ新製当初から搭載されたが、それ以外の編成は大宮総合車両センターに入場した際に搭載された“ATC/ATO”機器。16000系では千代田線(支線含む)各駅へのホームドア設置が進んでいる関係でワンマン運転導入に向けた機器が搭載されている。

東日本旅客鉄道常磐緩行線では首都圏の路線で車掌操作による発車メロディが廃止され(発車メロディスイッチが撤去済み)、車載スピーカーから流れるものに変更されていました。今回のATO運転の導入は将来的なホームドア設置後に車掌が乗務しないワンマン運転実施の準備に向けた動きとなる可能性があります。なお常磐緩行線では土曜休日ダイヤに限り我孫子~取手間の乗り入れがなくなります(すべて我孫子以南での運用)。4000形4054Fや4066Fが常磐緩行線での試運転でATO試験を行っていたのは同線でのATO運転導入のためだったんですね。