【車両面】
▲2017年度は田園都市線向けに新系列車両2020系10両3編成（2121F・2122F・2123F）、大井町線向けに新系列車両6020系7両2編成（6121F・6122F）が登場した。今年度は2020系が6編成（60両）増備され（2124F・2125F・2126F・2127F・2128F・2129F）、主力車両の8500系などを置き換えるものと思われる。6020系は2018年冬から開始となる有料座席指定サービスに向けた準備に入る。
▲2017年度に増備された7000系7108F・7109F。今年度は3両6編成（18両）が増備され（7110F・7111F・7112F・7113F・7114F・7115F）、残る7700系6編成をすべて置き換えるものと思われる。東横線から撤退した1000系を1500番台に改造した編成で7700系の一部が置き換えられているが、その前に7000系で置き換えるべきだったのではと思うことも少なくない。結局は残る7700系は7000系で置き換えに。
車両面では田園都市線向けに2020系6編成（2124F・2125F・2126F・2127F・2128F・2129F）、池上線と多摩川線向けに7000系6編成（7110F・7111F・7112F・7113F・7114F・7115F）が導入されます。これで田園都市線の8500系など、池上線・多摩川線の7700系をそれぞれ置き換えます。このうちの2000系2003Fは制御装置や内装などの更新工事が施工されていますが（付随車2両を除く）、いつまで残留するかは不透明なところです。7700系は地方路線などの転用などはなくこのままの廃車解体が予想されます。一時期の田園都市線では5000系の増備が期待されたものの、東横線関連の車両増備や9000系の大井町線転用の動きに終始したことで既存車両置き換えの機運がしぼみましたが、今回の2020系の追加増備で本格的な車両の置き換えが期待されます。一方の池上線・多摩川線でも7000系の増備が期待されたものの、東横線から撤退した1000系を3両に改造した1500番台の導入などを優先した結果、昨年11月の7000系7108F・7109Fが登場するまで車両増備が一切なかったことになります。一方の6020系は2018年冬に開始予定の有料座席指定サービスの導入（一部車両の転換クロスシートへの改造）に向けた準備が行われます。
【設備面】
設備面ではホームドアの設置を進め、今年度は田園都市線の渋谷（DT-01）、池尻大橋（DT-02）、桜新町（DT-05）、高津（DT-09）、梶が谷（DT-11）、たまプラーザ（DT-15）、あざみ野（DT-16）、長津田（DT-22）、つきみ野（DT-26）、大井町線の自由が丘（OM-10）、九品仏（OM-11）の各駅で設置を予定しており、それ以外のホームドア非設置駅は2019年度の設置を予定しています。さらに東横線では現在使用しているATC-Pに代わって東京急行電鉄初のデジタルATCを導入するほか、田園都市線の三軒茶屋（DT-03）と桜新町の各駅でエレベータの増設、宮前平（DT-13）と江田（DT-17）の各駅でエスカレータの新設、池上線の池上（IK-13）の駅舎改良工事と旗の台（OM-06, IK-05）の池上線ホームでホーム屋根と待合室の改修工事および将来的な駅舎リニューアルを予定しています。
▲有料座席指定サービスの急行に充当される6020系。一部車両の座席を7人掛けから2人掛けの転換クロスシート3つ（ロングシートにすると6名分）に改造し、40席を用意する。車両改造をするとすれば唯一の付随車である4号車のサハ6420形か。
なお2018年冬に予定されている大井町線の有料座席指定サービスについて、大井町（OM-01）発の長津田行き急行のみで、19時30分から23時台の5本程度を予定しています。この運用は6020系の固定運用で2編成あるので、西武鉄道の『拝島ライナー』のように、1編成が3本・もう1編成が2本の有料座席指定サービスのある急行に充当されるようですが、折り返しの大井町方面は回送か有料座席指定サービスのない通常の急行でしょうか。2018年冬の有料座席指定サービスの詳細やダイヤが気になるところです。
