2018年2月22日に京王電鉄本線・相模原線・高尾線、井の頭線でダイヤ改正が実施されました。ここでは本線系統での5000系および東京都交通局10-300形の一部運用変化について述べます。
★京王電鉄5000系の『京王ライナー』運転開始と東京都交通局新宿線への乗り入れ運用解禁★
▲就役当初から京王本線系統の優等種別を中心に充当されていた5000系の運用形態に変化が。同系列が新たに設定された有料座席指定列車『京王ライナー』への充当を開始したほか、初めて東京都交通局新宿線へ乗り入れた。
同日からは2代目5000系の運用が大きく変化し、新宿(KO-01)始発の京王八王子(KO-34)行き・橋本(KO-45)行きの有料座席指定列車『京王ライナー』の運転が開始されました。列車番号には『7000』が与えられ、本線系統は『7000』の奇数、相模原線系統は『7700』の奇数(下2桁の00の部分は号数)となっています。京王ライナーの全列車に同系列が充当され、下りの1番列車である7001レ(京王ライナー1号)には『京王ライナー Debut!』のヘッドマークを掲出した5735Fが充当され、折り返し回送ののち7009レ(京王ライナー9号)にも充当されました。種別表示には『京王ライナー』のロゴが使用されています。
また東京都交通局新宿線の増発に伴って同線への乗り入れを開始しました(つまり2代目5000系が千葉県の本八幡[S-21]でも見られるようになった)。同系列の乗り入れ運用は平日では51K運用・55K運用・57K運用の3運用が該当します。基本的には3運用とも本線・相模原線内では快速や区間急行が中心ですが、朝の時間帯に京王多摩センター(KO-41)6時01分発の急行(1800レ[新宿線内656K列車])本八幡行き(7時18分着)が1本、高幡不動(KO-29)に近接する高幡不動検車区出庫の関係からか、京王八王子5時59分発の各駅停車(5006レ[新宿線内650K列車])本八幡行き(8時23分着)1本が設定されているようです。これらはレアな列車で全区間乗り通すと所要時間は約2時間25分ほど。いかに優等種別が多い京王本線内で何度も待避が行われているかが分かります(新宿線内では急行が日中時間帯のみのため待避はない)。ちなみに平日51K運用充当編成は帰宅時間帯の7005レ(京王ライナー5号)にも充当されます。
余談ですが、5000系では側面部の種別行先案内表示器が大きいために『種別行先』を上段に、『都営新宿線直通』を下段に表示させ、種別と行先が常時確認できるようになっています(9000系では全編成が『種別行先』『都営新宿線直通』の交互表示)。
★東京都交通局10-300形が京王八王子への乗り入れを開始★
▲2018年2月11日に10-000形が引退して廃車となり、乗り入れ車両は10-300形のみに。今までは最遠で高尾山口(KO-53)に乗り入れていたが、今回の改正ではなんと京王八王子に乗り入れるようになり、本八幡からの京王八王子行き1本が登場している。
京王電鉄本線・相模原線・高尾線に乗り入れる10-300形は普段ならば最遠で橋本および高尾山口まで直通していますが、今回のダイヤ改正では新たに京王八王子まで直通する列車が登場し、本八幡7時19分発の各駅停車(5007レ[新宿線内723T列車:平日23T運用]京王八王子行き(9時24分着)が1本設定されています。つまり本八幡~京王八王子の列車が5000系の固定運用で上り1本、10-300形の固定運用で下り1本の1往復設定されているようです。10-300形の『京王八王子』表示はレアですが、新鮮かもしれませんね。