2018年2月16日

東京急行電鉄が2018年3月30日実施のダイヤ改正の概要を発表

東京急行電鉄が2018年3月30日(土曜休日ダイヤは31日)に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。主に新型車両の導入(2020系・6020系)と一部時間帯の列車増発による混雑緩和が中心です。

▲田園都市線の5000系(写真左側)以来で約16年ぶりに導入される新型車両の2020系。増発用で3編成(2121F・2122F・2123F)が導入されるが、いずれは8500系の置き換えが予想される。ちなみに2121Fは総合車両製作所横浜事業所、2122Fと今後出場予定の2123Fは総合車両製作所新津事業所で製造されている。
▲田園都市線の主力車両である8500系。2020系3編成の投入だけではまだまだ置き換えられる雰囲気ではなさそうだが・・・。

田園都市線では朝ラッシュ時間帯の混雑緩和策として渋谷(DT-01, Z-01)に到着する7時台の上り急行列車を2本増発し、朝のピークと同様の列車本数を7時前から9時過ぎまで2時間半にわたって運転することで、時差(オフピーク)通勤を推奨します(同時に渋谷発下り2本の各駅停車も増発)。また夕方18時台~19時台の帰宅時間帯に急行列車と各駅停車を1本ずつ増発します。また土曜休日の中央林間行きの終電を繰り下げ(中央林間25時08分着)、利便性を向上します。

【駅名について】
栗・・・南栗橋(TN-03)、久・・・久喜(TI-02)、押・・・押上〈スカイツリー前〉(Z-14, TS-03)、澄・・・清澄白河(Z-11)、渋・・・渋谷、玉・・・二子玉川(DT-07)、溝・・・溝の口(DT-10)、鷺・・・鷺沼(DT-14)、長・・・長津田(DT-22)、中・・・中央林間(DT-27)

【平日ラッシュ時間帯前の急行列車の現在のダイヤ】
中0628→渋0708(→押0742) 016-062レ(平日16K運用)
中0636→渋0717(→押0752) 089-062レ(平日89S運用)
長0647→渋0724(→栗0908) 063-062レ(平日63S運用)
中0646→渋0730(→押0805) 004-062レ(平日04K運用)
長0657→渋0735(→栗0929) 022-062レ(平日22K運用)

【平日ラッシュ時間帯前の急行列車のダイヤ改正後】
中0620→渋0705
長0632→渋0710
中0630→渋0715
長0641→渋0720
中0640→渋0725
長0652→渋0730
中0649→渋0735
▲大井町線の急行のみに充当される6000系。新製当初は6両編成だったが、デハ6300形の増備で7両編成化が進んでいるほか、増発用として2020系をベースとした7両固定編成の6020系2編成(6121F・6122F)が投入される。

大井町線では朝ラッシュ時間帯に急行列車を2本増発し(1本は増発、1本は各駅停車から格上げ変更)、全列車での7両編成による運転が実施されることで輸送量がアップするほか、同時間帯の各駅停車は改正後には必ず上野毛(OM-14)で通過待ちまたは旗の台(OM-06)での緩急接続のいずれかになります。これは急行待避のない各駅停車の混雑が激しいため、その緩和(混雑の平準化)と乗客の分散が目的と思われます。また18時台~19時台に各駅停車を上下2本ずつ増発、同時間帯の下り急行列車のうち5本を溝の口行きから長津田行きとして延長増発します。大井町線では日中時間帯にも上下2本ずつの各駅停車を増発し、利便性が向上します。ただ平日ラッシュ時間帯に各駅停車が減るのは少々痛いかもしれませんが・・・。
▲池上線・多摩川線の主力車両である1000系。今まで増備の動きがなかった7000系もついに増備され、昨年に一部仕様変更して製造された2編成(7108F・7109F)が投入されている。

池上線では7時台~8時台に設定されている雪が谷検車区への入庫を兼ねた五反田(IK-01)発の雪が谷大塚(IK-09)止まりの列車を蒲田(IK-15, TM-07)まで延長し、輸送力増強を図ります。また蒲田と多摩川(TM-01)を結ぶ多摩川線でも8時台に上下1本ずつ増発し、輸送力増強を図ります。夕方から帰宅時間帯の17時台~18時台にかけては五反田発蒲田行きを2本、18時台~19時台にかけては蒲田発五反田行きと雪が谷大塚行きを1本ずつの2本を増発し、利便性が向上します。


▲目黒線を走行する3000系と5000・5080系。意外にも目黒線内で遭遇することは少ないかも。

目黒線では東京都交通局三田線直通列車と東京地下鉄南北線・埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線直通列車がなるべく連続にならないように調整することで、混雑の均等化を図ります。また6時台に奥沢(MG-07)に近接する元住吉検車区奥沢車庫から出庫する運用の同駅始発の1本と22時台の目黒(MG-01, N-01)始発の列車1本をいずれも埼玉スタジアム線の浦和美園(SR-26)始発に変更して南北線方面からの直通列車を増発します。余談ですが、車両数では3000系や5000・5080系よりも東京都交通局6300形が主力です・・・。