2018年2月7日ころから、小田急電鉄3000形と8000形にROM更新を施した編成が登場しています。
▲8000形で初めてROM更新された8062F。3000形3257Fと組んで運用されている。
▲3000形で初めてROM更新された3257F。8000形8062Fと組んで運用されている。
最初にROM更新を施された編成は3000形では2次車の3257F(旧東急車輛製造)と8000形では2012年度にリニューアルされた8062Fで、両者が組まれて10両編成のE運用に充当されています。8000形の前面部の種別行先案内表示器の場合、ROM更新前では『各 停』表示ですが、ROM更新後では『各駅停車』とフル表記のものに変更されているほか、種別と行先の英語表記がROM更新前は大文字だけでしたが、ROM更新後は大文字のみの表示から、1000形リニューアル車と同じく大文字と小文字が混ざった表示(例:最速達種別である『快速急行』の場合、"RAPID EXP."→"Rapid Express"、『急行』の場合、"EXPRESS"→"Express")に変更されています。8000形の場合は優等種別に入ることが多いので一見するとROM更新されていないように見えます。しかし英語表記をよく見てみるとROM更新前の表示との違いが分かるかと思います。
▲ROM更新前の8000形の種別行先案内表示器(前面部・側面部[フルカラーLED、3色LED])。英語表記は大文字だ。
▲ROM更新前の3000形(1枚目は2次車川崎重工業兵庫工場以降の編成、2枚目は1次車・2次車の旧東急車輛製造の編成)の種別行先案内表示器(前面部・側面部)。英語表記は大文字だ。
▲ROM更新後の3000形3257Fの種別行先案内表示器(側面部)。よく見ると、字体が明朝体からゴシック体に、英語表記は大文字オンリーから大文字小文字が混ざったものに変更されている。3色LED式のままでのゴシック体表記は同編成が初めてである。
一方の3000形では『各 停』→『各駅停車』の表記と英語表記の一部変更(大文字から大文字と小文字が混ざったものに変更)のほか、書体が明朝体からゴシック体に変更されたほか、前面部の種別行先案内表示器にも変化が見られます。『快速急行』(や新設予定の『通勤急行』)では『急行』の文字が『快速』(『通勤急行』では『通勤』)よりも少しずれて配置されています。3000形の3色LED式の編成でゴシック体となったのはこの3257Fが初めてのことです。今後ROM更新が他編成に普及すれば、3000形の明朝体表記、8000形3色LED式の明朝体表記が消滅する可能性があります。また、8000形8062F+3000形3257Fの『準急』表示は非常に撮る価値があります(ダイヤ改正で新宿[OH01]発着の準急がなくなるため)。私は7日の1007レ(平日E35運用)で確認したときには本当に気づかなかったのですが、8日の平日E36運用で実際にゴシック体であることを確認、かなり違和感を覚えてしまいました・・・。
なおROM更新車は徐々に普及しつつあり、平日E22運用(1028レ~4201レ)に入っていた1000形1064Fでも確認できました(1000形リニューアル車では同編成が初めて)。