2017年5月23日、東日本旅客鉄道山手線向け量産車E235系東トウ04編成(クハE235-4以下11両)が総合車両製作所新津事業所を新製出場し、新潟車両センター(新ニイ)から所属先の東京総合車両センター(東トウ)まで配給輸送されています。
▲山手線新型車両のE235系量産車が営業運転を開始した翌日に東トウ04編成が新製出場した。ただし東トウ03編成までとは異なり、10号車を含めた11両すべてが新製車両となっている。
▲E253系量産先行車の東トウ01編成に組み込まれている10号車の『サハE235-4620』。量産車の東トウ02編成・東トウ03編成にも『サハE235形4600番台』が組み込まれているが、東トウ04編成では新製車両の『サハE235形500番台』が組み込まれている。
前々回の東トウ02編成(クハE235-2以下11両)および前回の東トウ03編成(クハE235-3以下11両)では山手線での運用を離脱したE231系500番台の元10号車である『サハE231形4600番台』を改造した『サハE235形4600番台』を組み込むため、両編成の10号車を除く10両で配給輸送されていましたが、今回は量産先行車の東トウ01編成と同じく10号車を組み込んだ11両フル編成で配給輸送されています。この東トウ04編成では先に登場している3編成とは異なり、11両すべてが新製車両となっており、11号車側(つまり東京[JY-01]発着基準で上野[JY-05]・池袋[JY-13]寄り)からクハE235-4+サハE235-501+モハE235-10+モハE234-10+サハE234-4+モハE235-11+モハE234-11+サハE235-4+モハE235-12+モハE234-12+クハE234-4と組成されています。また窓配置が異なる10号車ですが、量産先行車の東トウ01編成では『サハE235-4620』(元サハE231-4620)、量産車の東トウ02編成では『サハE235-4640』(元サハE231-4640)、東トウ03編成では『サハE235-4603』(元サハE231-4603)がそれぞれの10号車として組み込まれたのに対して、東トウ04編成では10号車で初めてとなる新製車両、サスティナ車体の『サハE235-501』(『サハE235形500番台』)が新たに組み込まれています。同系列が10号車を組み込んだ11両編成で配給輸送されるのは量産先行車の東トウ01編成(クハE235-1以下11両)以来で約2年ぶりですが、11両すべてサスティナ車体の新製車両で配給輸送されるのは今回が初めてのことです。東日本旅客鉄道の事業計画では今年度のE235系について、量産先行車の東トウ01編成を除く15編成(すなわち東トウ02編成~東トウ16編成)の導入を発表しており、今年度分はこの編成で3編成目、導入予定数の5分の1が登場したことになります。
E235系量産車といえば、5月22日より東トウ02編成が1649G列車(平日49G運用、大崎[JY-24]16:47発の外回り)より営業運転を開始しましたね。10号車には東京総合車両センターで改造された『サハE235-4640』が組み込まれています。一昨年の量産先行車の東トウ01編成の運用開始直後のような大きな車両トラブルにならないといいのですが・・・。