2017年5月12日

東京急行電鉄が2017年度事業計画を発表

2017年5月12日、東京急行電鉄が2017年度事業計画を発表しました。投資額は約502億円です。

【車両面】
▲田園都市線では現在でも8500系が主力車両だが、今年度から新型車両『2020系』が登場する。現行車両の2000系と同数にあたる10両3編成が導入され、8500系などの動きが注目される。
▲大井町線の急行列車に充当される2代目6000系。混雑緩和のため現行の6両編成から7両編成に増強することにも触れられていた。今後は新製車両(中間車1両6編成分)と現行の車両番号の改番が必要になりそう。

田園都市線向けの新型車両として『2020系』を10両3編成(30両:全車4扉車)導入し、今後は現行車両の置き換えに増備していくものとみられます。今年度分は2000系と同数の3編成が導入されることから8500系または2000系の動きに気をつけた方がいいと思います。大井町線6000系については総合車両製作所横浜事業所で中間車1両6編成分を製造し7両編成化するものとみられます。

【設備面】

▲東京急行電鉄東横線で設置が進むホームドア。田園都市線では5000系18編成のうち15編成に3両連結されていた付随車の6扉車を新製4扉車にすべて置き換えたため、この路線を中心にホームドアの本格設置が進みそうだ(写真は横浜[TY-21, MM01]のもの)。

▲池上線・多摩川線向け1000系1017Fの車内に設置されている防犯カメラ。東京急行電鉄が保有するすべての電車に設置を予定している。

設備面では東横線・田園都市線・大井町線の全64駅に設置するホームドアの整備計画を前倒しとすることについての言及がありました。田園都市線ではホームドア導入における大きなネックとなっていた5000系15編成の6扉車をすべて新製の4扉付随車に置き換えたことにより、田園都市線でのホームドア本格導入がスタートすることになりそうです。急行停車駅の三軒茶屋(DT-03, SG-01)、二子玉川(DT-07, OM-15)のほか、東横線の祐天寺(TY-04)、綱島(TY-14)、大井町線の荏原町(OM05)などでもホームドアの運用を開始するほか、池尻大橋(DT-02)でもホームドア設置工事に着手するとしています。両路線のホームドア設置については2020年の完了を予定していたものの、前倒しすることで2020年の東京五輪に間に合うようにし、2019年度での完了を目指すとしています。また池上線の池上(IK-13)では改良工事を実施し、駅ビル(5階建て)を建設するほか、東京急行電鉄では唯一設置されている改札内の構内踏切を廃止するために橋上駅とし、南口の出入口を新設します。また渋谷(TY-01, DT-01)では14番出入口を移設し、東日本旅客鉄道との乗り継ぎが便利になります。また車内防犯カメラは33編成(151両)の設置を予定しており、新たに導入される2020系では防犯カメラが新製当初から設置されるのか注目されます。