2017年5月29日

京浜急行電鉄『ファミリー鉄道フェスタ2017』参加報告

2017年5月28日は京浜急行電鉄ファインテック久里浜事業所で行われた『ファミリー鉄道フェスタ2017』に参加してまいりましたのでご報告いたします。私にとってこの鉄道フェスタに参加するのは2014年5月25日以来で約3年ぶりです。その前に東京地下鉄13000系の甲種輸送を撮影してから来たので、10時半過ぎの到着となりました。

まずは会場に入り、事前応募の撮影会に使用された旧1000形デハ1351+デハ1356を撮影。デハ1351の方は撮影会に備えて種別方向幕が挿入されていたようでした。

次は展示車両メイン。今回は京急本線の線路側から順に

デト15+デト16
2100形2117編成(車体更新車)
600形606編成(ブルースカイトレイン)
新1000形1057編成(KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN)
2000形2011編成(復刻塗装車)
1500形1517編成
新1000形1801編成(貫通扉中央配置)
800形826編成

となっています。まだ撮影したことのない編成もいますのでご紹介します。

まずはデト15+デト16から。展示場所の都合でこの程度しか撮影できませんでした。

まずは赤色・青色・黄色の3色が揃った車両群から攻めていきます。

2100形は車体更新車の2117編成が使用されました。前面部の行先表示は『71A  Wing(ウィング号)  三崎口(KK-72)』でした。平日夜の品川(KK-01)発の下りで見ることができます。

600形は『ブルースカイトレイン』でお馴染みの606編成が使用されました。前面部の行先表示は『17C  特急  品川』でした。『特急  品川』は平日・土曜休日の夜の上り、土曜休日の朝の上りで見ることができます。

新1000形は『KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN』としてお馴染みの1057編成が使用されました。先月29日に重要部検査を通して赤色塗装に戻ることなく黄色塗装のまま運用復帰しました。前回の出場前と比べて旅客用扉部分が銀色から黄色に変更されています。前面部の行先表示は『71SH  快特  三崎口』でした。同編成が検査出場時に黄色塗装を維持したことで、今後も赤色・青色・黄色の3色の車両を見ることができそうです。もうご存知だとは思いますが、青色塗装は車両番号が『606-1』~『606-8』と『2133』~『2140』から成る編成、黄色塗装は車両番号が『1057』~『1064』から成る編成です。
赤色ではない600形606編成と新1000形1057編成。今後も異彩を放ちそうです。
黄色塗装の新1000形1057編成を単体で撮影。編成全体が入るかと思いきや、展示位置の関係で6両ほどしか入らず。しかし旅客用扉が黄色になっているのがわかります。

続いては右側の3車種の車両群を攻めていきます。

2000形は復刻塗装車の2011編成が使用されました。同形式は廃車が進んでおり、無架線地帯には廃車となった2041編成が種別行先方向幕を抜いた状態で留置されていました。2011編成も先は長くないのかもしれません。前面部の行先表示は『17D  ✈急行  羽田空港(KK-17)』でした(※飛行機マークの向きは違いますが、前面部表示をそのまま記述しているため、『エアポート急行』であることをご承知ください)。

1500形は普段は大師線で運用していることが多い4両編成の1517編成が使用されました。前面部の行先表示は『17D  快特  新逗子(KK-53)』。通常では逗子線直通の快特はあり得ません。

新1000形は貫通扉を初めて中央に配置した1800番台の1801編成が使用されました。この編成を撮影したのは意外にも初めてです。このタイプの車両は15次車の1801編成・1805編成と16次車の1809編成の4両3編成(12両)が在籍しています。東京都交通局浅草線や京成電鉄本線・押上線にも直通するため運用範囲は広いです。前面部の行先表示は『71  普通  京急蒲田(KK-11)』でした。

新1000形1801編成の隣にいたのは重要部検査を通したばかりの800形826編成。前面部の行先表示は『17  普通  京急久里浜(KK-67)』。『ダルマ』と称される同形式が検査を通すとより長きにわたって走ってくれそうで嬉しくなりますね。

展示車両の5形式(1057編成と1801編成は同じ形式であるため)をすべて収めたところで車両展示エリアを離れました。個人的には新1000形1801編成の貫通扉の位置に違和感を覚えますね・・・。

新1000形1185編成は1177編成とともに落成した同形式の16次車であり、制御装置は三菱電機製のSiC素子が採用されています。会場から京急久里浜を結ぶ臨時直通列車に使用されていました。列車番号は『99』でしたが、何気に『けいきゅん』のキャラクターと『KEIKYU』のアルファベット表示がいいですね。

この撮影直後に出発したため、側面部のフルカラーLED表示器は流して撮影。行先案内表示部分にのみ表示され、両脇に腕が動く『けいきゅん』のアニメーションと『KEIKYU』の表示となっていました。なかなか興味深い表示で私でも珍しく見入ってしまいました。

ちょうどデト15+デト16と新1000形1185編成が並んだところを収めました。

今度は移動して前面部の行先方向幕の実演に使用された800形823編成を撮影。なんと前面幕に英字表記がなく、旧1000形と同じく『京急』を省略した行先幕に交換されたものとなっており、とてもびっくりしました。この編成は本来『PASMO』10周年のヘッドマーク掲出編成となっていますが、就役当時の姿にするためにヘッドマークを一旦撤去し、方向幕を往年のものに交換したために、平成生まれの私にとっては800形の就役当時の姿にタイムスリップしたかのような感覚になりました。ちなみに撮影時の表示は『25H 特急 文庫(現在の金沢文庫[KK-49])』です。

この823編成は2016年11月2日にファインテック久里浜事業所で重要部検査を通した際に登場当初の復刻塗装に戻されて4日から定期列車で運用復帰し、『KEIKYU LOVE TRAIN』として運転されたあと、2017年4月29日からは2100形2101編成とともに『PASMO』10周年を記念したヘッドマーク車として運転されています。私は800形の復刻塗装車を撮ったことがなかったので、いい記録ができました。私はこの編成が復刻塗装になってから初めて撮影しました。このときの行先方向幕は『7D 急行 新町(現在の神奈川新町[KK-34])』に。

ちなみに側面部は現行の英字表記入りのものですが、よく見ると飛行機マーク(『✈急行』の『✈』)の無い純粋な『急行 神奈川新町』となっています。

運転台撮影に使用されたのは4両固定編成の新1000形1453編成。撮影時の前面部の行先表示は通常ではあり得ない『快速 品川』(列車番号は無表示)。『快速』は京成電鉄本線・押上線で使用する種別ですよね。

それ以外にファインテック久里浜事業所に入場していた編成を紹介します。まずは新1000形1169編成。14次車ですが2014年に落成してからすでに約3年が経過しています。早いですねぇ。

これは1169編成のうちの浦賀(KK-64)寄り6両です。残るデハ1175とデハ1176を探します。

実はデハ1176は隣にいました。写真左側に1500形が写っていますが、入場中の1505編成です。

この1505編成も普段は大師線で運用されていることが多いです。ちなみに方向幕は無表示でした。

私がこの1169編成に初めて出会ったのは2014年7月でしたので、あっという間に入場時期になってしまったなぁという印象です。いずれはきれいになって帰ってくることでしょう。

デハ1169からサハ1174までの6両とデハ1176の貴重な並びを撮りました。

検査入場中の車両の妻面部はなかなか見られません。これも久里浜事業所ならではですね。このあとは次の場所へ。

入場中のデハ1169~サハ1174とデハ1176とは少し離れたところにデハ1175が。デハ1175は1169編成の品川寄りから2両目に連結されている電動車です。

こちらは新1000形1485編成の品川寄りに連結されているデハ1488。重要部検査で入場中のためスカートの一部が欠けています。この1485編成は2009年に落成した9次車です。

デハ1488とともに連結されているデハ1487の妻面部にまわると、『けいきゅん』のパネルを発見。

次の場所へ移動すると、塗装が剥がされた入場中の新1000形が。先頭車の番号を見たら『1008』とあったので、1001編成の『デハ1008』と思われます。検査入場と思われますが、同編成の走行機器がシーメンス製GTO素子VVVFインバータ制御であるために機器更新される可能性はあるのでしょうか。ちなみに今年度の事業計画では8両で制御装置を更新することとなっているので、もしかして・・・?

最後に無架線地帯に留置された2000形2041編成。種別行先方向幕や連結器が撤去され、一部の貫通幌が外れた状態になっているものもありました。今後は本格的な解体作業が行われるものと思われます。これで2000形は2451編成の引退で4両編成が消滅し、8両編成も2021編成・2031編成・2041編成の廃車で2011編成・2051編成・2061編成の3編成だけに。

このデハ2048の解体前の最後の雄姿を収めました。2100形が誕生する前の快特専用車両として登場した2000形もいよいよお役御免となりそうでしょうか。

デハ2047のパンタグラフは撤去されていませんでしたが、側面の種別行先案内表示器はすべて撤去されています。この2041編成は解体までひそかにファンの注目を集めています。

残るデハ2043・デハ2042・デハ2041もひっそりと解体の運命を待っているかのようでした・・・

今回このようなイベントを開催してくださった京浜急行電鉄に御礼を申し上げます。