2025年9月26日

【山手線車両に搭載】東日本旅客鉄道が在来線車両向け次世代車両駆動用インバータ装置をE235系0番台に試験搭載へ

2025年9月25日、東日本旅客鉄道と電車の制御装置の主力メーカーである三菱電機株式会社が開発を進めている在来線向け次世代車両駆動用のSiC素子VVVFインバータ制御装置(2台)をE235系0番台(都トウ)の1編成に試験的に搭載することを発表しました。
▲新たなSiC素子VVVFインバータ制御装置の試験搭載を行うこととなったE235系0番台電車。トップナンバーの3両のみ東芝製SiC素子である以外は三菱電機製SiC素子となっている。試験対象の編成はどれになるのだろうか。
▲E235系0番台都トウ01編成のモハE234-2・モハE235-3・モハE234-3の3両だけ搭載されている東芝製SiC素子。それ以外は三菱電機製SiC素子となっている。

今回新たに試験搭載となるSiC素子VVVFインバータ制御装置では既存の制御装置よりもさらに小型化を図り、制御装置の取付方法にスライドレール式を採用することで、艤装作業時の負担軽減や安全性向上を実現しているとのことです。現在の制御装置では大型の機器となることから、車体の中央下部に艤装されており、その艤装のためのスペースが必要です。新型の制御装置ではウグイス色に塗装された箱に格納される小さい機器であり、試験搭載する1両に2台を搭載するようです。新型機器の搭載で既存の制御装置の跡には新たなサービス機器を搭載することを想定しているようです。さらにそのスペースには車両のモニタリング機能を拡充した機器を搭載することも考えられています。今回の制御装置の試験搭載は2026年2月までを予定していますが、その試験搭載の当該編成も気になりますね。

※試験搭載の対象はATO運転にも使用されていたE235系0番台都トウ18編成となったようです。モハE234-52に搭載されているようですが…。