2025年9月14日

【営業運転の合間を活用】『小田急通勤車両図鑑 ー3ー 3000形撮影会』が3252Fを使用して開催される

2025年9月13日、小田急電鉄海老名検車区で『小田急通勤車両図鑑 ー3ー 3000形撮影会』が開催され、土曜休日A11運用(6802レ)に充当された3000形3252Fが海老名検車区入庫後に撮影会に使用されました。
▲主力車両となっている3000形の編成の歴史を詰め込んだオリジナルヘッドマークを掲げ、展示された3000形3252F。運用上の都合からこの編成の起用となったのだが、1次車は4編成しかいないため、8000形+3000形を組成している場合も含めて見かける機会は多くない。
▲オリジナルヘッドマークには10両固定編成への改造(中間増備車増結)で現存しない編成も描かれている。種別行先も実際に表示されていたものがいくつかあり、あつぎ鮎まつり大花火大会の開催日でしか見られないものもある。

3000形は2002年に就役し、今年で23年を迎えました。1次車では2000形に準じた仕様となっているためにワイドドアで戸袋窓があり(ただし妻面の窓は廃止)、戸袋窓の廃止は2次車以降となりました。1次車・2次車は中間車がすべて電動車ではありますが、実際には偶数号車の下り方だけは付随台車となっていて、実質は4M2Tのように見えて3M3T(0.5M車にあたる車両が2両ある)となっています。実際の中間付随車の登場は3次車以降で、中間増備車のみの9次車は6号車・7号車、10次車は3号車が中間付随車として製造されました(5M5Tとするため、6両固定編成には中間電動車と中間付随車が2両ずつ、8両固定編成には中間電動車と中間付随車が1両ずつ組み込まれた)。現在は10両12編成(120両)、8両8編成(64両)、6両27編成(142両)の合計346両が在籍する主力車両で、9次車以降の中間増備車だけでも34両あります。2600形や9000形、初代5000形をも置き換えたので、江ノ島線と多摩線はほとんどこの形式を見ることが多いかと思います。小田原線は8000形、1000形、2000形もあるので、8両固定編成の各駅停車のみだと半々の割合、10両固定編成に限れば3000形よりも2代目5000形や8000形の方が多い印象ではあります。2022年に就役20年、再来年には25年を迎えるわけですが、事故などによる廃車は一切なく、この先も主力車両であり続けることでしょう。

撮影会に使用された土曜休日A11運用の3000形3252Fは入庫後すぐに準備が行われたものと思われます。イベント終了後はそのまま留置となり、14日は順当に土曜休日A12運用に充当されました。