2025年9月2日夜間から3日早朝にかけて、東日本旅客鉄道の寝台特急『カシオペア』として2016年3月まで定期運転され、定期運転終了後は団体専用列車として活躍していた、尾久車両センター所属のE26系客車(12両)のうち上り方先頭車のスロネフE26-1を除いた11両が長野総合車両センターに配給輸送されました。廃車解体処分になるものと思われます。

▲1999年に寝台用客車で唯一アルファベットの“E”がつくE26系は寝台特急『カシオペア』で活躍、北海道旅客鉄道北海道新幹線関連で青函トンネルの新幹線対応への昇圧工事の関係で2016年3月に定期運転終了、北海道への乗り入れが無くなってから約9年、約26年間の活躍を終え、保存車両となるスロネフE26-1を残して長野総合車両センターへ旅立った。.JPG)
▲寝台特急『カシオペア』は定期運用時は現在の日本貨物鉄道富山機関区に配属のEF510形500番台の牽引で行われていた(電化区間)。大半は『北斗星』塗装だが、509号機・510号機は『カシオペア』塗装となっていた。
E26系客車のうち、上野(JU-02)寄り先頭車にあたるスロネフE26-1は埼玉県さいたま市内の(仮称)『桜木PPJ』への移設展示が決定したことが発表されたため、同車両に限り移設展示に向けた動きが行われているものと思われます。それ以外の11両はカハフE26-1を最後尾とすることから、東大宮操車場までEF81形95号機と、長野総合車両センターまでの牽引を担当するEF64形1031号機でプッシュプルの形をとり、EF81形95号機を切り離した後、EF64形1031号機での牽引となりました。鉄道ファン同士のトラブルや大混乱を避けるためか、輸送は深夜に行われたものと思われます。約26年間の活躍でしたが、私は定期運用していた時期に1回だけ見られたのが思い出になっています。なお日本国内で活躍する定期寝台特急は西日本旅客鉄道後藤総合車両所出雲支所に所属する285系で運転される『サンライズ出雲・瀬戸』だけとなっています。