2022年2月22日、九州旅客鉄道が在来線の佐世保線武雄温泉と長崎本線長崎の約66kmを結ぶ新幹線路線の西九州新幹線について、同年9月23日に暫定開業することを発表しました。使用車両は大村車両基地に配置されるN700S系8000番台Y編成(6両固定編成)4本となり、新幹線種別は在来線特急列車から変更となる『かもめ』となります。
この区間に設置される途中停車駅は嬉野温泉(新幹線単独駅)、新大村(大村線にも駅設置)、諫早の各駅で、嬉野温泉が新幹線単独駅である以外は在来線との接続駅となるほか、嬉野温泉へのアクセス向上が期待されています。九州新幹線鹿児島ルートと同様に先行開業ののち、残りの区間を開業させようという感じでしょうか。九州新幹線鹿児島ルートも最初に開業したのは八代~鹿児島中央間で種別は『つばめ』となり(現行の九州新幹線鹿児島ルートでは各駅停車に相当する列車種別)、八代で新幹線連絡の特急列車『リレーつばめ』(787系)と接続する形がとられていました。今回の西九州新幹線でも同様に、博多~武雄温泉間を結ぶ特急列車『かもめ』(783系、787系、885系使用列車)を『リレーかもめ』とし、新幹線『かもめ』と接続するダイヤになりますね。武雄温泉から東の区間はいずれは新鳥栖まで繋がり、博多までの運転となることが予想されますが、新幹線として建設し開業するかは未定となっています。いずれは全線開業となった場合には新幹線『かもめ』以外の列車種別が設定されるかもしれませんね。