2022年2月21日

【ロゴなどはそのまま】元西武鉄道10000系3両、富山地方鉄道20020形としてデビュー!

2022年2月19日、西武鉄道時代に池袋線小手指車両基地に所属していた元10000系10102Fのクハ10102と新宿線南入曽車両基地に所属していた元10106Fのクハ10106・モハ10206を改造した、富山地方鉄道20020形が営業運転に投入されました。
▲元10000系10102Fのクハ10102は車内に設置されていたトイレや洗面台、自動販売機が撤去され、その部分はリクライニング機能をなくし座面を赤くした優先座席とされた。座席は元クハ10106の一部分を車椅子スペースとした際に撤去されたものや、部品取りのためか編成に連結されなかった元モハ10606から活用されたものとみられる。
▲元10000系10106Fの2両のうち、元クハ10106は一部座席を撤去して車椅子スペースとした。またトイレ、洗面台、自動販売機は存置されているが、トイレは整備中のため現時点で使用はできない。また自動販売機では富山地方鉄道のグッズが販売されている。

富山地方鉄道の20020形は電鉄富山(T01)方からクハ221(クハ10106)+モハ20022(モハ10206)+モハ20021(クハ10102)となっており、元クハ10102は制御電動車に変更されているようです。客室とデッキを仕切っていた自動扉は開放状態に変更され、普通列車としても使用するため、運賃箱や整理券発行機、運賃表付きの車内案内表示器が設置されています。なお西武鉄道時代に車内案内表示器だった部分は塞がれていますが、その部分には小さな防犯カメラが設置されています。当面は同車両のPRのため固定ダイヤでの運転となりそうです。塗装やレッドアローのロゴマーク、前面幕や側面幕の活用など、西武鉄道時代の名残も多く残っていますので、富山での新旧レッドアローの競演を楽しむこともできますね。