2022年2月25日

【東横線以来の8両固定編成】東急電鉄5000・5080系5187Fが中間増備車2両を組み込み田園都市線で試運転

2022年2月24日、相模鉄道直通対応改造工事を受けて総合車両製作所横浜事業所を出場していた東急電鉄元住吉検車区に所属する5000・5080系5187F(クハ5187+デハ5287+サハ5387+デハ5487+デハ5587+クハ5687)に、昨年総合車両製作所横浜事業所で製造された中間増備車2両を組み込み、田園都市線での試運転を実施しました。
▲目黒線向けの5000系列で初めての8両固定編成は相模鉄道直通対応工事を受けたばかりの5187Fとなった。東横線の同系列(4000番台を除く)と同じ8両固定編成だが、4号車・5号車と付随車が連続する東横線向けに対し、目黒線向けは既存の3号車と増備車の5号車が付随車で増備車の4号車が電動車となっているため、電動車の連結位置が異なっている。

目黒線車両の6両固定編成から8両固定編成への増強は3020系3123Fが長津田検車区で予備車両だった付随車2両を組み込んだことが最初ですが、5000・5080系では相模鉄道直通対応となったばかりの5187Fが初めてのことです。編成は田園都市線内基準で渋谷(DT-01,Z-01)寄りからクハ5187+デハ5287+サハ5387+デハ5487+サハ5587+デハ5687+デハ5787+クハ5878となっており、中間増備車のデハ5487+サハ5587を組み込み、元4号車の初代デハ5487は6号車の2代目デハ5687、元5号車のデハ5587は7号車のデハ5787、元6号車のクハ5687は8号車のクハ5887にそれぞれ改番されています。中間増備車のデハ5487は2代目でサハ5587は付随車としては初めてですが車番自体は2代目となります。この2両はそれぞれデハ5489・デハ5490に改番されるものと思われます。なお5187Fは既存車両に転落防止幌が装着されていますが、中間増備車には装着されていないため、相模鉄道新横浜線との相互直通運転開始に向けて転落防止幌の処遇がどうなるかというところでしょうか。直通運転先となる新横浜線では当初から設置されていますが、相模鉄道本線西谷(SO-08)以西でも海老名(SO-18)以外の各駅でホームドアの設置が進んでおり、相互直通運転開始時には海老名以外でホームドアの設置が終わっていそうな気がします。その場合5000・5080系に装着されている転落防止幌が外されるかどうかは微妙ですね。

目黒線では2022年4月上旬より8両固定編成に増強された編成の営業運転への投入を発表しており、6両固定編成と8両固定編成が混ざることになります。平日朝ラッシュ時間帯に上り列車となるK運用(東急電鉄車両の運用)に8両固定編成を集中的に投入するのもアリですね。