2022年2月11日

【ホームドア設置増加で見直しも】相模鉄道が2022年3月12日実施のダイヤ修正の概要を発表

2021年2月9日、相模鉄道が同年3月12日に実施するダイヤ修正の概要を発表しました。今回はダイヤ修正にとどまっていますが、2023年3月には相模鉄道と東急電鉄との相互直通運転開始に伴う大規模なダイヤ改正を予定しています。ちなみに今回のダイヤ修正では各駅へのホームドア設置が進められていることから、それに対応したダイヤとなるようです。
▲始発終着の横浜(SO-01)を皮切りにホームドアの設置が進められている(羽沢横浜国大(SO-51)など新横浜線の駅では当初から設置となる)。ホームドア操作などによる停車時間の確保で所要時間が少し延びるため、始発駅で発車時刻が繰り上がる列車がある。
▲東日本旅客鉄道埼京線直通列車は朝の一部列車の行先を延長するほか、日中時間帯と夕夜時間帯の種別が変更され、日中時間帯に埼京線方面からの特急が復活する。現行ダイヤでの日中時間帯の埼京線直通列車はすべて各駅停車のみである。
▲制御装置未更新の10両固定編成の8000系を東急電鉄直通対応車で8両固定編成の20000系(21000系)で置き換えたが、2023年3月に東急電鉄との相互直通運転が控えているために、8両編成での運用が増える。ただし予備車が少ないため10両編成で代走することがある。

【平日・土曜休日共通】
現時点では横浜、羽沢横浜国大、西谷(SO-08)、鶴ヶ峰(SO-09)、二俣川(SO-10)、希望ヶ丘(SO-11)、大和(SO-14)、相模大塚(SO-15)、さがみ野(SO-16)、かしわ台(SO-17)、湘南台(SO-37)の各駅にホームドアが設置されており(今年度分は残るは瀬谷(SO-13)のみに。東急電鉄新横浜線との境界駅の新横浜(駅番号未定)には当初から設置予定)、これらの各駅とホームドア設置予定駅でホームドアの開閉時間を考慮した停車時間に見直して定時性を確保します。平日朝のラッシュ時間帯ではその時間がとられていますが、今回では日中時間帯や早朝深夜の時間帯の多くの列車でもホームドア操作に対応した停車時間となるために、所要時間が約1~2分増加します。また一部始発列車ではその時間確保のため発車時刻が約1~3分ほど繰り上がります。

一部日中時間帯と夜間時間帯には上り各駅停車横浜行きと下り各駅停車湘南台行き(いずれもいずみ野線湘南台発着の列車)の二俣川の停車時間を約1~2分短縮し(日中時間帯のこれらの列車の二俣川停車時間は現行では約6~7分ほどとなっている)、いずみ野線から本線への列車乗り継ぎをスムーズにします。鶴ヶ峰・西谷など二俣川に近接する各駅(現時点で南万騎が原(SO-31)を除く)にもホームドアが設置されていることもあってか、両駅の停車時間分として捻出する狙いがあるのかもしれません。

さらに東日本旅客鉄道埼京線直通列車の一部の種別が変更され、平日は羽沢横浜国大発基準で9時台・10時台の下り列車2本で特急から各駅停車に変更、日中時間帯の12時台後半の1本と13時台・14時台の各2本ずつ、同駅発の最終下り列車は各駅停車から特急に変更となります。土曜休日は羽沢横浜国大発基準で10時台の1本、12時台後半の1本と13時台・14時台の各2本ずつ、17時台の最初の1本、同駅発の最終下り列車はすべて各駅停車から特急に変更、海老名発基準で9時台1本と21時台1本が各駅停車から特急に変更、9時台の1本と20時台の3本は特急から各駅停車に変更となります。この変更により日中時間帯は下りのみ埼京線からの特急が復活します。

さらに下り最終列車である横浜発かしわ台行き最終列車と、それに二俣川で接続する湘南台行き最終列車の乗り継ぎをスムーズにするため、最終かしわ台行き発着ホームを1番ホーム(最終湘南台行きを2番ホーム発車)に変更し、最終湘南台行きは発車時刻が現行よりも約2分繰り上がり、24時46分発になります。

【平日ダイヤ】
平日の夕ラッシュ時間帯には横浜発海老名(SO-18)行き急行と横浜発湘南台行き各駅停車が二俣川で同一ホーム上で接続するように変更します。現行ダイヤでは横浜発基準の場合には急行海老名行きまたは快速湘南台行きの直後に各駅停車湘南台行きが発車し、その各駅停車は星川(SO-05)で約4分後に横浜を発車する快速海老名行きと接続するダイヤで、さらに快速湘南台行きは急行に抜かれず二俣川で急行から接続を受けずに湘南台へ先着するため(二俣川では夕ラッシュ時間帯に快速湘南台行きが発車したあと急行海老名行きが2本連続で到着するような状況)、横浜から急行に乗り、二俣川で湘南台方面へ乗り継ぐとなるとホーム上で最大約8分ほど待つ形になります。それを解消するため横浜での発車パターンを変更、急行海老名行きからいずみ野線列車への接続が改善され、利便性が向上します。その代わりに同時間帯の各駅停車湘南台行きは横浜発では快速湘南台行きの直後に発車、星川で快速海老名行きと接続したあと、二俣川では急行2本との接続を受けることになるため、二俣川での停車時間が長くなるので気をつけましょう。

また平日の朝ラッシュ時間帯の海老名発の埼京線直通列車1本(現行ダイヤの3126レ・海0648→浦0824、平日82運用)の行先が武蔵浦和(JA-21)から大宮(JA-26)に変更されて発車時刻が約1分繰り上がり(海老名6時47分発)、平日1本のみの特急武蔵浦和行きはこの修正で消滅することになります。

なおすでに修正後の時刻が公表されており、今回の修正では時刻表に珍しく列車番号も公表されています。運用の流れと充当車両が予測できそうです。