2022年2月6日

【EV-E301系ベース】東日本旅客鉄道FV-E991系“HYBARI”が総合車両製作所横浜事業所を出場、甲種輸送される

2022年2月5日、東日本旅客鉄道南武線の一部区間と鶴見線全線で試験走行を行う予定の、水素をエネルギー源(燃料)とする燃料電池と蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを搭載したFV-E991系“HYBARI”(ひばり・2両固定編成)が総合車両製作所横浜事業所を出場し、所属先となる鎌倉車両センター中原支所(横ナハ)まで甲種輸送されました。
▲車両のベースは小山車両センター(宮ヤマ)所属のEV-E301系である。今回のFV-E991系ではこれまでのEV-E301系や秋田車両センター(秋アキ)所属のEV-E801系と異なり、集電装置(パンタグラフ)は設置されていないため、蓄電池駆動電車ではないことに注意してほしい。
▲FV-E991系の総合車両製作所横浜事業所からの甲種輸送を担当したDE10形1666号機。

2022年3月に実証実験に投入されるFV-E991系は機関車次位よりFV-E991-1(1号車)+FV-E990-1(2号車)で構成され、鎌倉車両センター中原支所(横ナハ)の配置となります。同系列の実証実験区間は南武線の武蔵中原(JN-08)~浜川崎(JN-54,JI-08)間、鶴見線全線となり、武蔵中原~尻手(JN-02)間は出入庫を兼ねた回送区間を兼ねているものとみられます。愛称の“HYBARI”(ひばり)の最初の2文字、“HY”は“Hydrogen-Hybrid”の2文字からで、乗務員扉窓と前面部の編成番号表記は“HY”(数字はいずれも未記載)となっていますので、『横ナハHY編成』ということになります。制御装置は日立製作所製のSiC素子なのでしょうか、1号車のFV-E991-1のみに搭載されているようです。