2022年2月9日

【機器更新せず廃車に】東京都交通局10-300形10-370F(8両固定編成)が京王電鉄若葉台検車区へ自走回送される

2022年2月7日、東京都交通局大島車両検修場所属の10-300形10-370F(8両固定編成)が京王電鉄若葉台検車区へ列車番号81Tで自走回送されました。この編成は昨年11月で営業運転から離脱していたため、廃車除籍処分のためと思われます。
▲純粋な10-300形8両固定編成のトップである10-370Fがついに旅立つ。制御装置も更新されないまま解体になるとは勿体ない。この次の10-380F(写真)も危ない。
▲10-300形10両固定編成はドアエンジンの変更、全車両へのフリースペース設置、旅客用扉が開いた状態で盲導鈴鳴動機能が設けられた6次車の導入が進んでいる。

これまで新宿線では10-300形3次車・4次車・5次車(10両固定編成)の導入が進められたことで8両固定編成の10-000形と10-300R形(先頭車は10-300形、中間車は10-000形の車両)を置き換えて廃車させ、10-300形のみが残っていました。このうち中間車を増備されずに8両固定編成のままで残っている全8編成(10-370F~10-440F)をすべて10両固定編成(6次車以降)で置き換えることとなり、最初の6次車である10-650Fが登場しました。なお最初に置き換えられた10-370Fは10-300R形の10-360Fの続番です。今回で純粋な10-300形では初の廃車除籍となります。しかも制御装置は未更新のまま(つまり東日本旅客鉄道E231系800番台(八ミツ)と同じVVVFインバータ制御)ですが、それもいずれは聞けなくなりそうですね。既存車両の制御装置更新、中間車増備で改造するよりも新製投入の方が安上がりで済む時代ですので、この次の10-380Fの動向が注目されます。

【10-300形8両固定編成の状況】
《廃車》10-370F
《運用》10-380F・10-390F・10-400F・10-410F・10-420F・10-430F・10-440F