2018年11月26日ころから廃車に伴う解体作業が始まった小田急電鉄ロマンスカー『LSE』7000形7004Fですが、12月5日午前中に上り方先頭車のデハ7004が車体を半分に分割されたうえで搬出されました。12月4日にはデハ7004の運転台がなくなっていたのを確認したため、解体搬出の準備をしていたものと思われます。
▲ラストランを行った7004Fの上り方先頭車デハ7004が大野総合車両所から搬出された。先頭車を残した7003Fとは異なり、全車両が解体処分となるようだ。私にとっては2007年から引退までの約11年間にわたり初代塗装で長らく走り続けた思い出のある編成なだけに非常に残念である。
▲私が当選した特別団体専用列車『LSEで行く小さな旅』に乗車した際に上り方先頭車デハ7004の運転席を少しだけ見学することができた。解体搬出前に運転席部分が撤去されたようである。
▲車両番号『7004』。ラストランから53日(約1ヶ月と22日)、12月5日のラッシュ時間帯についに解体搬出で大野総合車両所から旅立った。搬出時には相模大野(OH28)~小田急相模原(OH29)間の立体交差道路を通る場面もあった。
大野総合車両所からトラックで搬出される都合で車体が半分に分割されたデハ7004は解体業者に運ばれて本格的に解体されるものと思われます。7003Fでは先頭車2両が大野総合車両所構内に残されているため、7004Fは先頭車を残して解体処分となるか全車両が解体処分となるかが注目されていました。今回は全車両が解体処分ということになり、デハ7004が先に搬出された形です。最初に3両(デハ7004+デハ7104+サハ7054)が解体線に入ったことでどの車両が先に解体搬出となるかが気になっていましたが、12月4日に急用で小田急電鉄を利用したところ、夕方にはデハ7004の運転台部分が撤去されていることが確認できたため、先頭車をも含めた解体処分の予感がしましたが、まさにその通りになってしまいました。前回の7003Fの廃車解体処分の際にも中間車が大手私鉄の車両を解体する群馬県の北館林荷扱所に輸送されていたため、デハ7004も北館林荷扱所に向かったものと思われます。