2018年12月4日、東日本旅客鉄道がグループ経営ビジョン『変革2027』で掲げるドライバレス運転(運転士のいない自動運転)の実現に必須となりうる高性能の自動列車運転装置(ATO)の開発に向けて、山手線向けE235系0番台(1編成:11両編成)を使用して試験走行を全線(34.5km)で実施すると発表しました。
▲導入予定数(全50編成)の半数を超え山手線の主力車両となりうるE235系0番台(東トウ)。自動運転の実現に向けた試験走行が終電後に実施される。
現在東日本旅客鉄道が開発しているATOは一般的なATO機能(ホームドア対応など)に加えて、運行条件(遅延運転や急遽の徐行運転など)を反映して最適な運転を行う高性能なものです。その開発の一環として同系列を使用してATOの走行試験を実施することで、その評価および課題の抽出を行うようです。さらに運転士が運転に関する様々な情報を安全に得られるようにするため、運転席にはヘッドアップディスプレイを設置し、その試験、評価および課題の抽出を行うようです。試験日程は2018年12月29日・30日終電後、2019年1月5日・6日終電後なので、土曜休日ダイヤの終電後ということになりますね。