2018年12月13日

【転用改造か⁇】東日本旅客鉄道209系3100番台宮ハエ71編成が大宮総合車両センターに入場

2018年12月11日、東日本旅客鉄道八高線・川越線で運用されていた川越車両センターの209系3100番台宮ハエ71編成(クハ209-3101+モハ209-3101+モハ208-3101+クハ208-3101)が自走で大宮総合車両センターに入場しました。209系500番台を転用改造した3500番台およびE231系0番台を転用改造した3000番台の投入に伴う動きとみられ、今後の動向が注目されます。
▲当時の東京臨海高速鉄道70-000形が6両編成から10両編成に変更する際の編成替えで余剰となった6両(先頭車4両と中間車2両)のうち先頭車2両を活用し、中間車2両が川崎重工業兵庫工場で新製されて組成され運用されていた209系3100番台宮ハエ71編成がついに動いた。

川越車両センターの209系は3000番台・3100番台が定期運用を離脱して予備車扱いとなっており、3000番台宮ハエ62編成は配給輸送で郡山総合車両センターに入場しましたが、3100番台宮ハエ71編成はなんと大宮総合車両センターに入場したようです。3000番台宮ハエ62編成は廃車解体の可能性を疑っていましたが、3100番台宮ハエ71編成が大宮総合車両センターに入場したことで、一部編成は転用改造となる可能性が出てきたのです。後者の宮ハエ71編成は先頭車が元東京臨海高速鉄道70-000形、中間車両が209系仕様で製造された混結編成です。実際に転用改造工事が施工されるとなれば半自動ドアスイッチを存置したうえで、制御装置の更新工事があり得そうですね。ここからは個人的な予想になるので興味本位で読んでいただければと思います。

もし仮に転用されるとすれば首都圏エリアで4両編成が運用される路線として相模線、房総各線(外房線・内房線など)が考えられますが、房総各線には京浜東北・根岸線内で運用されていた209系0番台(当時の宮ウラ)を転用した2000・2100番台(千マリ)が運用されていること、車体側面に半自動ドアスイッチが設置されていないことを考慮すると、房総各線への転用の可能性はないと見た方が賢明です。一方の相模線は京葉線向け205系0番台(千ケヨ)の新製投入車(現在は一部編成が600番台[宮ヤマ]に改造)と同期で半自動ドアスイッチのある国府津車両センター所属の205系500番台(横コツ)が運用されていますが、全編成とも前照灯や車内照明がLED化されているため微妙なところです。205系500番台は検査を通している編成もいるようですが、老朽化が進んでいることは隠しきれませんので、一部編成が置き換えられる可能性は十分あり得そうです(205系500番台は13編成、209系3000番台・3100番台は合計して6編成なので、約半数が置き換えられる可能性がある)。さらに東北地区では直流区間で4両編成で運用されている路線として仙石線も考えられそうですが、同線では半自動ドアスイッチのある205系3100番台(仙セン)が運用されています(仙石東北ラインを除く)。しかし209系を転用改造する際には耐雪構造への改造工事を受ける必要があるかもしれません。それ以前に東北地区で209系が運用されることはあり得ませんし・・・。これ以上予想すると動きが読めなくなるのでやめておきますが、4両編成でかつ半自動ドアスイッチを装備した209系3000番台・3100番台が相模線に来てくれたら個人的には嬉しく思います。