2018年7月30日

【実験です】東日本旅客鉄道常磐緩行線で発車ベルスイッチを使用しない実証実験を開始へ

2018年8月1日より、東日本旅客鉄道常磐緩行線の(綾瀬[C-19, JL-19]~)亀有(JL-20)~取手(JL-32)間で駅に設置された発車ベルのスイッチを扱わず、常磐緩行線に乗り入れる車両に設置されている車外スピーカーを代わりに扱い、ドアの開閉をお知らせする実証実験を始めると発表しました。


▲常磐緩行線に乗り入れるE233系2000番台(東マト:写真1枚目)、東京地下鉄6000系(6102F・6130F、一部の時間帯のみ)・16000系(写真2枚目)、小田急電鉄4000形(4066Fを除く:写真3枚目)。

▲常磐緩行線に乗り入れる209系1000番台(東マト81編成・東マト82編成)には車外スピーカーが設置されていない。この系列の場合はどのように対応するのだろうか。

これは本来乗務する車掌(一部は駅員)が発車ベルを扱うと各駅でそれぞれ異なる発車メロディーが流れますが、駅によってはホームから離れた改札口でもメロディが聞こえてしまい、遅延の原因ともなる駆け込み乗車を助長している可能性があるとして、駆け込み乗車を減らす目的として実証実験で運用車両に設置された車外スピーカー(209系1000番台を除く)を用いて流す乗降促進放送でドアの開閉をお知らせする、というものです。主力車両のひとつであるE233系2000番台では車外スピーカーでも他の駅で使用している発車メロディー(“Gota del Vient”と“Water Crown”)を流せるため、乗降促進放送(『扉が閉まります。駆け込み乗車はおやめください。』という自動放送)だけを流すことが考えられます。東京地下鉄6000系・16000系は千代田線内のみで聞ける乗降促進放送、小田急電鉄4000形は小田原線・江ノ島線・多摩線でも聞ける乗降促進放送が使用されます。209系1000番台には車外スピーカーも自動放送もないため、どのように対応するかが注目です。